出版社内容情報
マネジメントとは仮想と現実にまたがる組織を動かすこと-組織にはたらくシンプルな原理を知ることで、個人と組織がともに成長できる
「組織」は実態があるようでいて、いざ具体的に表現しようとすると難しい存在だと言えます。「組織」は現実の中にあるだけでなく、私たちの心の中にも抱いています。そして私たちは、この「観念的に思い描く組織(実態ではなく、心の中や観念としての組織)」と「実在する組織(役割やメンバー、実在する人々の集合体としての組織)」を結びつけながら、日々の業務に取り組んでいます。
このように組織を捉えた際には、不確実で結果が保証されないマネジメントというものは実験的な性質を有しており、したがって観念上の組織において行われる思考実験と、実在する組織において行われる行動実験が、マネジメントの両輪になるとも言えます。
この両輪の間にはたらく第一の再帰性を、バーチャル(仮想)とリアル(現実)の関係性をもとに理解し、組織運営やマネジメントに応用することが必要である点を踏まえて解説しています。
●本書は原理やメカニズムを解き明かすことでマネジメントの全体像がつかむことができ、業界や規模などを問わずにあらゆる組織に適用できる普遍的な組織論を提供します。誰が読んでも自分の立場に応用できるという本書の特徴が、読書と同時に実践するという体験を可能にします。読者は文字を目で追いながらそこに自分および組織の姿を投影して、本書が提唱する仮想のマネジメントを始めることになります。
●本書は過去のやり方を繰り返す組織に警鐘を鳴らし、普遍の原理にもとづいて未来を創り出すことのできる組織への転換を促します。組織が管理の場から成長の場へと変わる、読者自身が成長しながら未来を創り出す主体になる、新たな組織論を習得するだけでなく組織を動かすための原理を手に入れる。このような従来の書にはない様々な価値を提供します。また思考の重要性を単に主張するのではなく、行動そして成果に結びつく道筋が明確に示しています。
●本書は分断しがちな「理論」と「実践」をつなぎます。理論的内容に関心のある方は、読み進めていくうちに実践への意識を高めていきます。実践に関心のある方は、読み進めていくうちに理論に対する意識を高めていきます。
【目次】
はじめに
第Ⅰ部:基礎編 『組織と人間の関係』
1.組織とは何か?
・原理と原則の区別
・人間から見た組織とは
・組織から見た人間とは
・組織と人間をつなぐ見えないダイナミクス
2.観念と実在の相互再帰性
・思考実験 :観念上の組織で行われるマネジメント前半戦
・行動実験 :実在する組織で行われるマネジメント後半戦
・バーチャル&リアル :バーチャルとリアルの不可分な関係
3.主体と客体の相互再帰性
・理論化 :組織に新たな考え方を持ち込む
・論理化 :組織に新たな考え方を迎え入れる
・シンセシス&アナリシス :シンセシスとアナリシスの不可分な関
4.組織マネジメントのESCOサイクル
<起>思考実験×理論化=構想(組織エボリューション)
<承>思考実験×論理化=計画(組織シミュレーション)
<転>行動実験×論理化=転写(組織コミュニケーション)
<結>行動実験×理論化=実践(組織オーケストレーション)
5.組織実験の3Mファクター
・マテリアリティー(Materiality) :大事なことを捉える
・メソドロジー(Methodology) :目的に応じた方法を用いる
・メンタリティー(Mentality) :適切な姿勢で臨む
第Ⅱ部:応用編 『組織マネジメントの実際』
第一ステージ:構想
1.現状認識 ~出発地を知る~
2.状態遷移 ~経路を設ける~
3.将来設計 ~目的地を描く~
第二ステージ:計画
1.戦略形成 ~演劇を形づくる~
2.戦術構成 ~脚本を練る~
3.戦力編成 ~役者を据える~
第三ステージ:転写
1.意思表示 ~リーダーシップを掲げる~
2.媒質醸成 ~リレーションシップを築く~
3.役割発現 ~オーナーシップを導く~
第四ステージ:実践
1.現場観察 ~状況をモニタリングする~
2.活動調整 ~進捗をコントロールする~
3.実験検証 ~結果をレビューする~
第Ⅲ部:探究編 『思考と環世界』
1.思考の性質
2.思考の形成
3.思考の発達
4.思考の先にあるもの
おわりに
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- 洋書電子書籍
- 性差を超えて:遺伝子・脳・母系進化



