出版社内容情報
これまでのビジネス書、組織論に満足されていない方へ。
~マネジメントの本質と全体像をつかむ一冊~
●第Ⅰ部の基礎編では、『組織と人間の関係』を取りあげます。私たちは、頭の中に思い浮かべる仮想の組織において今後の活動をシミュレーションした後に、現実の世界にある組織を使って実行に移しています。組織活動は仮想と現実の両空間で展開されているにもかかわらず、これまでの組織論は仮想空間における活動の取り扱いが不十分でした。誰もが頭の中に抱いている組織を使って、いつでもどこでも始められる「最も身近な組織論」を提供します。
●第Ⅱ部の応用編では、『組織マネジメントの実際』について主要なステージ(構想・計画・転写・実践)ごとに示します。各ステージは性質の異なる活動で、同じマネジメントスキルを適用してもうまく進めることはできません。特に、情報を解析し見解や結論を導いていく思考推論の型を使い分けることが大事になります。人間の知的武器である思考推論にはどのような種類のものがあるのか、どの場面でどの思考推論を使えばよいのかを実務者目線で解説します。
●第Ⅲ部の探究編では、『思考と環世界』という観点から、日々の思考を成り立たせている要素について、そして考えることで築かれていく世界について考察します。そして思考能力を高めるためには何が必要か。思考の先にはいったい何があるのか。仮想と現実が行き交う最新のモデルをもとに、私たちの可能性を現実化するために大切なことを考えていきます。
仮想と現実をつなぐシンプルな原理を知ることで、組織や自分を変えるのは難しいと思っていた人が、考えることから始められることに気づく。人間は仮想と現実に生きるからこそ、夢や目標に向かう存在であることが理解できる。本書は従来の組織論の枠を越えて、読者の挑戦を後押しします。
【目次】
はじめに
第Ⅰ部:基礎編 『組織と人間の関係』
1.組織とは何か?
・原理と原則の区別
・人間から見た組織とは
・組織から見た人間とは
・組織と人間をつなぐ見えないダイナミクス
2.観念と実在の相互再帰性
・思考実験 :観念上の組織におけるマネジメント【前半戦】
・行動実験 :実在する組織におけるマネジメント【後半戦】
・バーチャルとリアルの不可分な関係
3.主体と客体の相互再帰性
・理論化 :主体として新たな考え方を持ち込む
・論理化 :客体として新たな考え方を迎え入れる
・シンセシスとアナリシスの不可分な関係
4.組織マネジメントのESCOサイクル
〈起〉思考実験×理論化=構想(組織エボリューション)
〈承〉思考実験×論理化=計画(組織シミュレーション)
〈転〉行動実験×論理化=転写(組織コミュニケーション)
〈結〉行動実験×理論化=実践(組織オーケストレーション)
5.組織実験の3Mファクター
・マテリアリティー(Materiality) :知性のはたらき
・メソドロジー(Methodology) :理性のはたらき
・メンタリティー(Mentality) :感性のはたらき
第Ⅱ部:応用編 『組織マネジメントの実際』
第一ステージ:構想
1.現状認識 ~出発地を知る~
2.状態遷移 ~経路を設ける~
3.将来設計 ~目的地を描く~
第二ステージ:計画
1.戦略形成 ~演劇を形づくる~
2.戦術構成 ~脚本を練る~
3.戦力編成 ~役者を据える~
第三ステージ:転写
1.意思表示 ~リーダーシップを掲げる~
2.媒質醸成 ~リレーションシップを築く~
3.役割発現 ~オーナーシップを導く~
第四ステージ:実践
1.現場観察 ~状況をモニタリングする~
2.活動調整 ~進捗をコントロールする~
3.実験検証 ~結果をレビューする~
第Ⅲ部:探究編 『思考と環世界』
1.思考の性質
・対話性 :プラトンに学ぶ
・多声性 :バフチンに学ぶ
・記号性 :パースに学ぶ
2.思考の形成
・意識~知識~認識 :考えるときに欠かせないもの
・アクティブモード仮説 :考えるときの活性化バランス
・識ることがもたらす世界 :考えることを豊かにする仕組み
3.思考の発達
・外在化と内在化の扉 :思考空間の拡張
・抽象化と具象化の階段 :思考空間の移動
・感情のスイッチ :思考空間の調節
・自分を覗く窓 :思考空間の見まわり
4.思考の先にあるもの
・「あいだ」 :自分との距離的ネットワーク
・問いと答え :自分自身の規定
・機能連環∞ :仮想空間と現実空間の接続
・情報のシステム :知覚世界と作用世界の
内容説明
組織マネジメントの本質は、「実験」である。頭の中の組織を、現実で動かす。誰もが無意識に行っている「仮想のマネジメント」を可視化した、まったく新しい組織論。野中郁次郎氏が最優秀論文として評価した理論と実践を発展させて書籍化。
目次
第1部 基礎編『組織と人間の関係』(組織とは何か?;観念と実在の相互再帰性;主体と客体の相互再帰性;組織マネジメントのESCOサイクル;組織実験の3Mファクター)
第2部 応用編『組織マネジメントの実際』(構想;計画;転写;実践)
第3部 探究編『思考と環世界』(思考の性質;思考の形成;思考の発達;思考の先にあるもの)
著者等紹介
星野邦秀[ホシノクニヒデ]
国立大学法人 筑波大学教授。東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了、博士(工学)。北陸先端科学技術大学院大学客員准教授、高砂香料工業株式会社研究所長・理事、一般社団法人応用脳科学コンソーシアム理事などを経て現職。主な研究領域は、経営戦略、MOT(技術経営)、組織論、オープンイノベーション。企業においてAI開発、DX推進等を指揮し、環境負荷を低減する製品開発体制、持続的な収益化スキームを確立。R&D戦略と経営戦略を連動させて研究開発成果をグローバルに事業展開、学会等で多数の受賞歴がある。人間と組織の関係について人文・社会・自然科学のさまざまな観点から研究し、数々の新組織の立ち上げや組織改革を実践してきた異色の経歴の持ち主。組織マネジメントに精通し、構想や戦略の策定、技術開発や商品開発、管理職や組織リーダーの育成に強みと指導実績を有する。アカデミアと民間双方での経験をベースに、産官学連携によるイノベーション創出、人材育成、社会的課題の解決、日本の産業競争力強化に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



