ホテルオークラに思いを託した男たち―大倉喜七郎と野田岩次郎未来につながる二人の約束

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ホテルオークラに思いを託した男たち―大倉喜七郎と野田岩次郎未来につながる二人の約束

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  • サイズ 46判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800593054
  • NDC分類 689.8
  • Cコード C2034

出版社内容情報

大倉喜七郎の生涯と、彼が人生最後の記念碑としてつくりあげたホテルオークラの誕生秘話、そして経営を託された野田岩次郎との二人の約束からはじまる知られざる歴史と、脈々と続く熱き経営への思いがいま明かされる

<本書より>
・「ご苦労さまでございます」。総帥のまえに進みでて正座し、野田はそれだけいって頭を下げた。すると相手は無言で会釈した。
その居住まいに、野田は財閥当主の貫禄を感じとった。

父親が築いた財閥の既存企業にはそれほど興味を持つことがなく、思いつきで新しい事業に手をだして失敗することもあった喜七郎だが、おおいに執着する事業が一つあった。それがホテルである。

・「野田君、わたしはいま日本を代表する迎賓ホテルをつくろうとしている。世界のどこにもない、日本らしい風格を備えたホテルだ。その社長になってくれないか」

・「虎ノ門に新しくホテルをつくっている。帝国のライバルとなることをめざすホテルだ。そこの厨房にきてくれないか」

・「プロモーション費などというのは一介の次長クラスが決めるものではない。おれが決めることだ。黒字がでるように収支をやりなおしてこい!」。牧野がしょげて退室しかけると、「ちょっと待て」と背中に声がかかる。「苦労をかけるね」。その一言が胸を打つ、そういうところがみごとな点だった。

・「世界に打ってでて、オークラの理念と運営ノウハウをその地に根づかせる。それはまた東京の本丸の海外宣伝にも結びついていく。さらに社員スキルの国際化も図っていく」。そう野田は社員にむけて理念を発信して、海外展開の道筋を示した。
この時点からホテルオークラのスローガンに「帝国ホテルに追いつけ」に加えて、「世界をめざせ」が掲げられることになった。

・明治から大正、昭和に生きた大倉喜七郎と野田岩次郎は、気骨のある国際人だった。その二人が日本らしさを極限まで追求してつくりあげたホテルオークラは、たしかに世界に類のない日本独自のグランドホテルとなったし、運営ノウハウも開業から二十年ほどで世界的な評価を獲得するまでになった。それは日本が世界に提示した「グローバル」の一つの完成形だった。

内容説明

世界に通用する日本らしさと老舗の矜持―「グローバル」の一つの完成形がここにある。「野田君、わたしはいま日本を代表する迎賓ホテルをつくろうとしている。世界のどこにもない、日本らしい風格を備えたホテルだ。その社長になってくれないか」

目次

プロローグ 二人の邂逅
第一章 破格の御曹司
第二章 「帝国ホテルに追いつけ」が合言葉に
第三章 虎ノ門に集った戦士たち
第四章 野田岩次郎の経営術
第五章 東京五輪と大阪万博、そして海外進出へ
エピローグ 時代は移って

著者等紹介

永宮和[ナガミヤカズ]
ノンフィクションライター、ホテル産業ジャーナリスト。1958年福井県生まれ。ホテル、旅行、西洋料理などの産業史研究に注力している。本名は永宮和美(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちさと

14
GHQによる財閥解体を経て帝国ホテル会長への返り咲きの夢は断たれたが、そこから一念発起「帝国ホテルに追いつけ!」を合言葉にホテルオークラを作り上げた、創業者・大倉喜七郎とそれを支えた野田岩次郎を始めとする創業メンバーの夢と熱気が伝わる1冊。明治維新から戦後、国を背負って生まれた企業に追いつけ追い越せと、60年代に後発企業は狂おしいまでの闘いを挑んだ。建て替え前には何度か鉄板焼を食べに行った。4年に及ぶ建て替え工事を経て、更にパンデミックを経験したオークラ。本書との出会いも一期一会、この機会に足を運びたい。2025/05/27

Go Extreme

1
人物・背景: 大倉喜七郎 大倉財閥 ケンブリッジ大学 実業家 自由闊達 自動車レース: フィアット・シルバーフライヤー モンキュー杯 レース入賞 自動車輸入業 ディーラー設立 ホテル事業: 上高地帝国ホテル 赤倉観光ホテル スキーリゾート 観光業 ホテルオークラ 経営不振 経営・リーダーシップ: 資金調達 経営理念 人材育成 国際的教育 海外進出 社会的影響: 観光業発展 ホスピタリティ 外国人旅行者誘致 国際的評価 自動車産業普及 産業界の革新 結論・評価: 産業発展 革新者 成功事例 日本経済貢献2025/02/17

痛飲

0
大倉財閥の歩みがよくわかり、参考になった。2025/07/15

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