出版社内容情報
一般にバブル崩壊後の新規学卒採用が特に厳しかった時期に学校を卒業した世代を「就職氷河期世代」と呼んでいるが、彼・彼女らは非正規の割合が多い世代であり、さらにここにきて高齢者の再雇用と新卒者の初任給上昇に挟まれた形で、賃金上昇が著しく低い状況となっているだけでなく、くわえて早期退職の候補にも入るようになってきた。
本企画は、自身もこの世代であり「30年ぶり賃上げでも増えなかったロスジェネ賃金」というレポートを執筆したエコノミストの著者が書く、就職氷河期の経済的真実を書いた一冊。
内容説明
就職氷河期世代は本当に経済的に割をくっているのか。「歴史的賃上げ」でもあまり賃金が増えなかった世代をどう救う?人気エコノミストが昨今話題の就職氷河期世代を「経済視点」から解説!
目次
第1章 「就職氷河期世代」はなぜ生まれたのか 当時の採用市場。前後の世代と比較した違い(超売り手市場から就職氷河期へ;バブル崩壊を経て採用数の大幅縮小へ ほか)
第2章 「就職氷河期世代」の雇用事情 大企業勤務が少なく、平均賃金が低い(中年になった今もポスト縮小や抜擢人事で割を食っている;フリーター&派遣社員率が高く、全体賃金が目減りしている ほか)
第3章 「就職氷河期世代」の経済事情 年齢階層別データから見えてくるもの(無視できない就職氷河期世代の貧困問題、格差問題;貯蓄志向が強く、消費力が弱い就職氷河期世代が与える経済への影響 ほか)
第4章 「就職氷河期世代」生活事情 「お金を使わない文化」が定着した世代(物価が上がっているのに、消費支出が前の世代よりも低い;人口ボリューム世代なのに全体支出が増えない衝撃 ほか)
著者等紹介
永濱利廣[ナガハマトシヒロ]
第一生命経済研究所首席エコノミスト。早稲田大学理工学部工業経営学科卒、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年より日本経済研究センター出向。2000年より第一生命経済研究所経済調査部、16年4月より現職。国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。景気循環学会常務理事、衆議院調査局内閣調査室客員調査員、跡見学園女子大学非常勤講師などを務める。景気循環学会中原奨励賞受賞。就職氷河期に関する発信を多数行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
Fumi Kawahara
ゼロ投資大学
ぎぃ~
Go Extreme
-
- 和書
- 辞書の仕事 岩波新書