出版社内容情報
「退職」や「退職者」という言葉にどのような印象をお持ちでしょうか。
以前であれば、「退職者=裏切り者」という印象が強かったかもしれません。
しかし、近年では退職者を「アルムナイ」と呼び、良い関係を維持し、「社外の貴重な人的資本」として捉える考え方が急速に広がってきています。
アルムナイと良い関係性を構築・維持できれば、イノベーションの創出、顧客基盤の拡大、優秀な人材の獲得・育成、アルムナイ採用など、あらゆる面で企業の競争力を強化する、計り知れない価値を持ちます。
アルムナイと元企業・元同僚(上司)との経済的な年間取引額を「アルムナイ経済圏」として規模を推計すると、年間1兆1,500億円程度という調査結果さえあります(パーソル総合研究所「コーポレート・アルムナイ(企業同窓生)に関する定量調査」2020年)。
せっかく築き上げた関係を、その人材の退職によって終わらせてしまうということは、会社と退職者本人、双方にとって大きな損失なのです。
アルムナイと良い関係性を構築・維持する具体的な方法―退職で終わらない「企業と個人の新しい関係」の実現のステップを学ぶことで、「退職による損失がない社会の実現」に向けた一歩を、一緒に踏み出しませんか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
翔
6
転職が当たり前のようになりつつある今の時代に、必要な考え方であり仕組みであると思う。退職する人を裏切り者と捉えるのではなく、今後も繋がって共栄する相手と捉え如何にして繋がり続けるかということにフォーカスすると、より発展できるようになると考えられる。今回退職する身となったが、今勤めている会社が嫌になったわけではなく自身のキャリアと挑戦のためなので、機会があれば出戻る可能性がある。辞める当人がそういった感覚を持っているにも関わらず、会社側が裏切り者と思っていてはマッチングしようがないので世の中変わると良い。2025/10/30
じんぼう
0
アルムナイについてはこのアルムナイ研究所が一強らしい。アルムナイとの関わりが新卒採用の在り方にも影響するかもしれないようだ。スタバの事例よかったなぁ2025/05/13




