出版社内容情報
日本の「ものづくり」の強みである改善力を活かした農業経営ができれば、儲かる農業経営は実現可能だ!
農業を魅力的な産業に変革し、明るい日本の未来を展望するための様々な実例を踏まえた処方箋を提示する1冊
日本の農業は低生産性で儲からないイメージがある。海外と比較し、事業規模が小さい、機械化が遅れているなど、様々な要因が考えられるが、ものづくりを得意とする「日本式農業経営スタイル」を確立することで儲かる農業を実現できると考える。
高齢化の進展による農業就業人口減少が待ったなしの現状で、情報のデジタル化、作業の機械化だけでなく、現場における課題解決を、強力に、着実に、推進できる強い現場づくりに焦点をあて、おカネをかけなくてもできる改革・改善について、実際の農業コンサルティング事例を中心に物語調でわかりやすく解説する。
<本書のメッセージ>
日本の農業は、改革・改善を推進して農業経営を高度化することにより、儲かる産業へと変革できる可能性を秘めている。機械化やICT化などのハード面の開発に加えて、これまでとは異なる視点で産業全体を構造的に変革したり、自社の現場から改善してみよう。やれること、すべきこと、チャンスは、目の前にたくさんある。
農業経営の本質は、変化・変動への適切な対応。需要サイドの変化・変動を感度良いアンテナで受信して適切に対応し、供給サイドの変化・変動は従業員の協力のもとで適切に対応する。農業経営者として、その対応力を強化するためのキーとなるのは、ハードへの投資とソフトの仕組み構築、組織づくり、そして人づくりである。この3つに軸足をおいて取組みたい。
大金を投じなくても、できることはいっぱいある。
全員が革新的で先進・先鋭的なことをする必要はない。まずはムダ取り改善からスタートしてみよう。
現状の問題点を見つけ、着実に改善する実行力、現場力を身に着けることから始めてみよう。
改善のチャンスは誰にでも、どこにでもあるのだから、何はともあれ、現状の問題発見からトライしてみよう!
内容説明
農業は、究極の「ものづくり」!日本の農業は、改革・改善を推進して農業経営を高度化することにより、儲かる産業へと変革できる可能性を秘めている。機械化やICT化などのハード面の開発に加えて、これまでとは異なる視点で産業全体を構造的に変革したり、自社の現場から改善してみよう。やれること、すべきこと、チャンスは、目の前にたくさんあるのだから…。
目次
第1章 原価を把握し低減する(帯広市:土地利用型農業の改善事例)
第2章 ムダを削減し改善する(久留米市:施設利用型農業の改善事例)
第3章 販売を意識した生産(商品特性を考慮したフードバリューチェーン全体視点での取組み)
第4章 管理の仕組みを作る(誰が、何を、どのように管理するのか)
第5章 6次産業化で農業を究める
第6章 農業経営体の収益構造と改善ポイント
第7章 変化・変動に強い農業経営スタイルを確立する
第8章 Society5.0における農業経営
著者等紹介
今井一義[イマイカズヨシ]
JMAC日本能率協会コンサルティング生産コンサルティング事業本部副本部長シニアコンサルタント、JMAC「アグリビジネス研究会」推進リーダー。製造業・メーカーのコストダウン、製造現場の生産性向上、人材育成のコンサルティングを行いながら、「日本の農業復興」を信念に、製造現場の改革・改善手法を農業分野に展開している。製造現場でのノウハウを活用し、現場の効率化によるトータルコストダウンに加え、栽培~加工~販売のフードバリューチェーン全体の最適化を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。