出版社内容情報
「学び」は研修だけという時代は終わった
仕事と学びを結び付け、パフォーマンスに直結した学習環境を構築することが求められる時代の新しいラーニングデザイン
急速に変わっているビジネス環境下、L&D(ラーニング&デベロップメント;人材開発)に求められていることも当然違っているはずですが、日本においては、まだまだ、その変化に追いついてない現状があります。ラーニングテクノロジーも進んでいるものの、その導入が目的になったり、コロナ禍の影響から、今までの「集合研修」の代替えとしてのeラーニングの導入に留まったりしているのが現状かもしれません。
しかし、世界中のビジネス環境が変わる中、今L&Dへ求められる役割も大きく変わろうとしています。その役割がどのように変わろうとしているのか、研修の在り方の変遷とそれにまつわる学習理論も解説した上で、今、そして今後に対応していくために、研修業者やHRMトレーナーインストラクターなども含むすべてのL&Dプロフェッショナルに求められるスキルや考え方、そして具体的なアクションを、すぐに活用できるツールと共に紹介している実践的な本です。
★本書で紹介する【OK-LCD(Owens-Kadakia Learning Cluster Design Model)モデル】5つのアクション
・Changeチェンジ:実際の行動の変化と結果に焦点を当てる
・Learnラーン:学習者とその目的の違いを考慮してペルソナを作成する
・Upgradeアップグレード:既存の学習資産を最新化する
・Surroundサラウンド:意味のあるラーニングクラスターで学習者を包囲する
・Trackトラック:「学習の利用率」だけではなく、変化結果を戦略的に伝える
内容説明
仕事と学びを結び付け、パフォーマンスに直結した学習環境を構築することが求められる時代の新しいラーニングデザイン。「学び」は研修だけという時代は終わった。
目次
第1章 過去と現在をマッピングして未来につなげる
第2章 変化する世界に向けた新しいモデルの採用
第3章 研修の場だけでなく職場も学びの場に変える
第4章 ユニークな学習体験を創る
第5章 スタートダッシュを決めよう!既存の学習資産のアップグレード
第6章 学習ニーズがある時に学習できるよう学習者を取り囲む
第7章 参加者数だけでなく、変化の結果を測定する
第8章 まとめOK‐LCDの例
第9章 モダンラーニングデザインの未来を描く
著者等紹介
カダキア,クリスタル[カダキア,クリスタル] [Kadakia,Crystal]
TEDxに2回登壇したほか、組織コンサルタント、ベストセラー作家としても知られています。コンサルタントとして、組織をデザイン時代に導き、キャリア開発、学習文化、インクルージョン、リーダーシップ開発、従業員エンゲージメントなどの分野で、顧客とともに人材戦略を再構築しています。過去のクライアントには、General Mills、Southern Company、Monster.com、Sierra Clubなどがあります。学業界では、化学工学の学士号と組織開発の修士号を取得しています。6年間のプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)での勤務を経て、コンサルティング会社を立ち上げ、チェンジマネジメントと職場での人と人との間のギャップを埋めることに取り組んできました。クリスタルは、Power 30 Under 30、CLO Learning in Practice、ATD One to Watchの各賞を受賞しています
オウエンス,リサ・M.D.[オウエンス,リサM.D.] [Owens,Lisa M.D.]
エンジニアとしての考え方と、インストラクショナルデザインや学習科学への深い関心を組み合わせ、ビジネスを前進させるトレーニングを作成する学習を専門家です。プロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)でエンジニアリング、消費者調査、品質管理の分野で成功を収めた後、リサはグローバルなトレーニングシステムの構築を依頼されました。教育学修士号を取得したリサは、すぐにP&Gのトップ・トレーニング・プロフェッショナルとなり、幅広い最先端の社内プログラムを指揮しました。2011年にP&Gを退職したリサは、クリスタル・カダキアと協力して、現代のL&Dが直面している問題を研究し、解決を導いています。この業績は、モダンラーニングデザインに関するコースで高い評価を受けました。2009年以降、ATD BEST AwardsやCLO ELITEなどのLearning Awardなどの審査員を定期的に務めています
中原孝子[ナカハラコウコ]
ATD認定CPTD。株式会社インストラクショナルデザイン代表取締役。国立岩手大学卒業後、米コーネル大学大学院にて、教育の経済効果、国際コミュニケーション学等を学び、その後、慶應義塾大学環境情報学部武藤研究室訪問研究員として、インターネットを利用したデータマインニングやeラーニングなどの研究に携わる。米系製造販売会社、シティバンク、マイクロソフトにてトレーニングマネージャーとして活躍後、2002年5月株式会社インストラクショナルデザインを設立。ATD(Association for Talent Development)インターナショナルメンバーネットワークジャパンの理事(現副代表、元代表)も務めている。人材開発を取り巻く環境に求められるプロフェッショナル要件の変遷とともに、研修実施や設計をする者にとってのグローバルスタンダードとも言えるインストラクショナルデザインを紹介したいという思いでインストラクショナルデザイン社を立ち上げ、ATDの活動に積極的に携わってきた。2008年からは、ATDの国際カンファレンスをはじめとし、インド、マレーシア、ブラジル、台湾、韓国、オランダなど人事関連の国際カンファレンスでもスピーカーを務めるなど、国際的に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakaym
CBF
LPC_コニ