出版社内容情報
今日の株式市場において、ESG要素を重視する世界中の投資家は、企業価値創造の源泉である「人的資本」への開示圧力を強めています。そこで、本書では、ESG投資家が情報開示を切望する「人的資本」が国内外の政治経済の動向にどのような影響を与えているかを概観し、この動きが日本企業にとっても不可避な潮流であることを解説します。
人的資本経営におけるリーダーシップ、エンゲージメント、タレントマネジメント等の国内外の取組み事例を引用し、体系的にわかりやすく理解できるガイドブックです。
内容説明
「人的資本投資への強化」―これが新しい資本主義実現のカギだ!ESG投資家が注目する「人的資本の開示」とHRテクノロジー活用を企業価値向上につなげるための実践的ガイド。ISO30414解説!
目次
序章 人的資本の開示と企業価値の向上
第1章 資本主義の大転換―人的資本が企業価値の源泉になる
第2章 人的資本開示の世界的潮流―欧州、米国、そして日本
第3章 人的資本経営の実現とHRテクノロジーの活用
第4章 会計学からのアプローチ―無形資産の価値をどう捉えるか
第5章 人的資本開示分析の方法論
第6章 企業価値向上のための3つの提言
事例編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊男
10
★★★Audible2024/05/31
でじきち
4
投資家/金融市場が求めるのは「無形資産、特に人的資本を大切に育み、価値向上に繋げ、情報開示している企業」◆手段が目的化→やっつけ。人的資本もやっつけでなく戦略的開示◆報酬や教育費は単年度のPLで人件費として管理(年単位で消費される経費)→今後はB/S上で資本として扱い、数年後の無形資産化確認◆❶KPI(インプット)どれだけ時間や金をかけて。教育時間や福利厚生費❷KPI(アクション)どのような活動で。1on1や多様な採用❸KGI(アウトカム)計測可能な指標。人的資本ROIや1人あたり利益、エンゲージメント率2024/05/21
☆ツイテル☆
4
フライヤー2022/12/24
Cozy
4
こうして人的資本(無形資産)に対する関心が高まり従業員や組織の成長への戦略的なウエイトが高まっていくことはとても良い流れだと感じる。「コストではなく投資」私自身もエンゲージメントを土台にしてしっかりと向き合っていきたい。2022/11/28
Go Extreme
3
人的資本の開示と企業価値の向上: 3つのメガトレンド 資本主義の大転換: 国際規格開発と普及促進 ESG/サステナビリティ投資家 人的資本開示の世界的潮流―欧州、米国、そして日本 人的資本経営の実現とHRテクノロジーの活用: リーダーシップ 後継者計画 タレントマネジメント スキルと能力 ダイバーシティ HRデータ&HRテクノロジー 会計学からのアプローチ: 人的資本経営とファイナンスの関係 インタンジブルズー見えざる資産 人的資本開示分析の方法論: 開示を可視化 HCDI 企業価値向上のための3つの提言2022/07/05