出版社内容情報
病気によっては手術をしても生存率がさほど変わらなかったり、副作用が大きいなどの理由で患者の負担を増している薬があったり、と「あえてする必要のない治療」が多数あることが明らかになっています。週刊誌でもこのところ多くの特集が組まれていますが、それらの記事の取材先であり、ブレーンとなっているのが著者・室井氏(東大理系卒の元日経記者)です。医療を受ける側の関心に沿うべく検査、薬、手術という分類で、それぞれどのようなムダが行われているかを紹介します。特に、「患者にとって何が負担となるか」に強く焦点をあてます。
内容説明
医師も知らずに行っている無意味な検査、利益を追求するあまりに行われている過剰な治療…この国の医療には様々なムダがある。しかし世界では、医師たち自らがムダな医療行為を告発していく「チュージング・ワイズリー(賢い選択)」の動きが盛んだ。エビデンスに基づき「効果がない」「デメリットが目立つ」と現在では疑問を投げかけられている治療行為の数々を、医療経済ジャーナリストが渾身レポート!
目次
第1章 こうして医療にムダがはびこる
第2章 エビデンスが突きつける「その医療、まだ続けますか」
第3章 こんな“検査”には意味がない!
第4章 こんな“薬”は飲むだけムダ!
第5章 こんな“手術”では治らない!
第6章 医療を疑うことの意義
著者等紹介
室井一辰[ムロイイッシン]
医療経済ジャーナリスト。大手出版社を皮切りに、医学専門メディアや経営メディアなどで全国の病院や診療所、営利組織、公的組織などに関する記事を執筆。米国、欧州などの医療、バイオ技術の現場を取材。石川県金沢市生まれ。東京大学農学部獣医学課程卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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