出版社内容情報
江戸は、徳川家康が入ってから急速に発展していくが、それ以前にも歴史はあった。縄文時代前期には、江戸湾は大きく内陸に入っており、その以前には江戸湾自体もなく、全体が陸地になっていた時期もあったようだ。海水に覆われた江戸湾の実情は、一般人にはあまり知られることもなく、繰り返された埋め立てで様相を変化させている。本書では、江戸の町の発展は江戸湾の存在が大きく関わっていたことから「歴史」「地理」「人物」「産業」の面から解明する。
内容説明
現在の東京湾と様相を異にする昔の江戸湾の姿とは?そもそも「江戸湾」が陸地であった頃にはナウマンゾウが闊歩し、縄文時代になると関東奥地まで海であった。江戸時代になると、湾の埋立てとともに江戸は拡張され政治・軍事・商業・文化の中心として発展を遂げる。一般に流布される、家康が入府した頃の江戸は本当に未開の地であったのか?古代から幕末にいたる江戸湾と日本人のかかわりを最新研究からたどる。
目次
第1章 江戸湾の地形
第2章 古代の江戸湾を往来する人たち
第3章 中世の江戸湾内海
第4章 江戸の開発と江戸湾
第5章 発展する江戸の町と江戸湾
第6章 ペリー来航と江戸湾
著者等紹介
石村智[イシムラトモ]
1976年、兵庫県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所を経て、現在、独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室長。専門は考古学・文化遺産学。「太平洋のヴェニス」とも呼ばれるミクロネシア連邦ナンマトル遺跡のユネスコ世界遺産登録にも尽力
谷口榮[タニグチサカエ]
1961年、東京都葛飾区生まれ。国士舘大学文学部卒業、博士(歴史学)、現在葛飾区産業観光部観光課主査学芸員。主に東京低地や旧葛飾郡地域をフィールドとして通史的に人々の暮らしや文化、環境の変遷を調査研究
蒲生眞紗雄[ガモウマサオ]
1947年、新潟県生まれ。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻修士課程修了。都立高校教諭のかたわら国立歴史民俗博物館共同研究員、墨田区横網一丁目埋蔵文化財調査会参与などを歴任。現在、日比谷図書文化館古文書塾てらこや講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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