出版社内容情報
『るろうに剣心』から『HiGH&LOW』までいま日本映画はアクション監督が作っている!『るろうに剣心』谷垣健治、『パワーレンジャー』『仮面ライダーフォーゼ』坂本浩一、『GANTZ』『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』下村勇二、『HiGH&LOW』シリーズの大内貴仁、日本を代表するアクション監督のインタビュー集。福士蒼汰、佐藤健、岡田准一、綾野剛、松山ケンイチ、アクション監督たちが語る、アクションが上手い人気若手俳優ほか。この1冊で、アクションを通して日本映画の今がわかる!
内容説明
『るろうに剣心』『HiGH&LOW』―アクション映画に観客が歓喜し、若者が憧れる熱狂が日本映画界に戻ってきた。いま、アクションが日本映画を牽引していると言っても過言ではないだろう。新しい表現を求め続け、映像を進化させる、真の活動屋たちの証言集。日本のアクションは新しい時代を迎えている。
目次
谷垣健治「アクション映画というものは、進化し続けなくちゃいけないんですよ」
坂本浩一「基本、僕の原点はカンフー映画とモデルガン、そしてアニメなんです」
下村勇二「編集まで立ち会って、責任をもってアクションシーンを作るのが、アクション監督だと思っているんです」
大内貴仁「アクションは、現場のエネルギーで撮りたいんです」
スタントチームGocoo座談会―関田安明×雲雀大輔×高嶋宏一郎×渡辺諒
日野由佳「女性っぽく、しなやかに。だけど、パワフルな動きを」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamatoshiuruhashi
27
「アクション」の面から日本映画を捉えて、近年の著しい変化について製作当事者たちにインタビューした対談集。「当事者」と言うのは私の表現だが、スタントマンとして映画とのかかわりを持った人もいれば技術者として始まった人もいる。共通なのは日本映画の伝統的な殺陣を大事にしながらもワイヤーアクションもスタント必要な過激な場面も辞さず、映画を創り上げていく人々の意欲のにじみ出る内容であること。見過ごしていた、或いは軽んじて見なかった幾つかのタイトルも観てみる気になった。2018/10/12
gu
6
ジャッキー・チェンは勿論のこと、ドニー・イェンの存在の大きさ。何に憧れ、研究し、取り入れてきたか、そしてそれが次の世代にどう受け継がれているか。作品や俳優やアクションチーム間の影響関係がよくわかった。近年の邦画アクションはどんどん面白くなっているけど、それでもまだ現場は楽観できる状態ではないのだと。今後も注目したいジャンル。「注目のアクション俳優」紹介コーナーが良かった。2018/06/19
リチャード
2
アクション映画を観るときの解像度がグンと上がった気がする。特に大内貴仁さんのハイロー話が面白かった。2021/01/01
やっりん10
2
実に読み応えのある本でした。日本におけるアクション映画の歴史、そして流れがよくわかる一冊です。今現在、日本映画のアクションの質は確実に良くなっているけれど、それに関わっている人たちこそが危機感を感じているというのが意外でもあり、同時にどこか納得も。もともと香港映画が好きなこともあり、今の邦画のアクションものにはドニーの名は抜きで語れぬとはいえ、ユエン・ウーピンの名にくすっと笑う部分もありました。それにしても本書に登場するほとんどのアクション監督にその名をあげられる綾野剛、すごすぎる。2018/06/13
シントニー
0
現代のアクション映画の最前線が、眼前に広がるかのように、スッと入ってくる。 やっぱりみんなジャッキーがスタートなんだ。2021/06/02