出版社内容情報
本書は城塞都市であった鎌倉を古代から解説し、併せてその背景になる鎌倉の歴史にも触れる。鎌倉は東・北・西三方を山に囲まれ、そこには様々な人々の往来や物資の流通が生まれたのである。どのようにして武家の都鎌倉が城塞になりえたのか解説していく。
内容説明
鎌倉といえば、多くの寺社が残る観光都市「古都」という印象が強いが、南を海に面し、それ以外の三方を山によって囲まれた天然の要害の地に築かれた城塞都市という機能も有していた。源頼朝はこの地を武家の都とし、その後、北条氏が防衛術を駆使して城塞化させていったのである。なぜ、武家の都鎌倉が「城塞」といわれるようになったのか、最新研究からその謎と真相に迫る。
目次
1章 古代の鎌倉はどうだった?
2章 源頼朝が入る前の鎌倉
3章 源頼朝が造った鎌倉
4章 北条泰時時代の鎌倉
5章 陥落した鎌倉城
6章 その後の鎌倉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
14
鎌倉における御家人御内人の屋敷跡地図や排水が悪く湿地帯で、疫病が流行ったこと、鎌倉歩いてて田んぼがない街だよなあといつも思うんだけど、金気が水に多く、破傷風菌も見つかっており「滑川で怪我するな」という古来からの言い伝えがあること等にも触れられており面白かった。鎌倉幕府崩壊の過程も地図も用いて細かく説明されているのでありがたい。ただ著者が複数いるせいなのか、ちょっと文章が読みづらいのと、単純に校正が甘すぎて誤字脱字が多く、報国寺は報国時になってるし、句読点は二重になってるし、その辺はしっかりしてほしかった。2018/08/19
tsune105
3
切り通しなど、防衛設備としての説明までは、題名通りで良いのだが、著者が複数のためか、文章が読み辛く、また、題名にない鎌倉幕府の歴史のおさらいがあり、酷い新書と評価せざるを得なかった。2018/06/25
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