歴史新書y
竹中重門と百姓の関ヶ原合戦―地元領主・領民から見た「天下分け目の戦い」

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313973
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

出版社内容情報

西軍の本当の敗因は地元武将の裏切りにあった!?弱者の視点から見た異色の関ヶ原合戦論。詳細な現地調査をもとに、関ケ原を領土とする武将や、そこで生活を営む百姓たちに焦点を当てて「天下分け目の戦い」を新たな視点から考察。苦渋の決断をした竹中氏とそこに生きた百姓たち。

内容説明

世の中の常識―「天下分け目の戦い」であった関ケ原合戦の東軍勝利は、合戦当日の小早川秀秋の裏切りによってもたらされた。関ケ原は、東西両軍が雌雄を決する戦いの場であった。本書の核心―用意周到に準備を進めていた石田三成の戦略は、実は竹中半兵衛の子で関ケ原の領主、竹中重門の翻意によって崩れ始めていた。生活の場を戦場にされた百姓たちと、領地と領民を守るため苦渋の決断をした地元領主の動向が、合戦の結果を大きく左右した。

目次

第1部 武将たちの関ヶ原(新たな現地調査と菩提山城の謎;関ヶ原前夜;岐阜城総攻撃;関ヶ原の領主・竹中重門;石田三成の構想;九月十四日の長い一日)
第2部 百姓たちの関ヶ原(戦禍の中で生きる人々;戦場から避難する人々;安全保障証を求める人々;自力救済のために結束する人々;戦う人々)

著者等紹介

三池純正[ミイケヨシマサ]
1951年福岡県生まれ。歴史研究家・作家。歴史の現場を精力的に踏査し、現場からの視点で歴史を見直す作業を続けている

中田正光[ナカダマサミツ]
1946年三重県生まれ。城郭研究家。NPO法人滝山城跡群・自然と歴史を守る会理事。40年以上にわたり全国の中世城郭址の実地調査を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

32
豊臣秀吉の名軍師であった竹中半兵衛の息子、竹中重門は関ヶ原の戦い当時、まさに関ヶ原地方の領地を治めていました。その地元の領主から見た、関ヶ原の戦いについて、詳しく書かれていましたが、とても読みがいがありました。また、関ヶ原合戦当時の領民達の動きについても、後半は書かれていましたが、武士でも何でもない百姓やお寺の人達の動きが詳しく書かれていて、改めて、当時も名もなき庶民が懸命に生きていたんだなと感じさせられました。個人的には、読んでいて非常にリアルに感じて、とても面白く感じました。勉強にもなり良かったです。2019/03/16

onepei

1
肝心の裏切りの理由については、いまいちはっきりしないが、気になっていた存在ではあった2018/03/16

うー

0
関ヶ原の戦いの見方は、近年の研究で従来のものとは大きく変わってきていると言われている。一次史料と後世の創作を分けた地道な研究や、本書のような地域や民衆からの視点によって、新しいけれど真の関ヶ原の戦いが浮かび上がろうとしている。とくに第二部は、民衆にとって合戦がどのようなものであったかが具体的に分かり、おもしろかった。今後、どんな関ヶ原史観が広がるのか、楽しみだ。2020/11/25

Kiyoshi Utsugi

0
本書は以下のような二部構成になっています。 第一部 武将たちの関ヶ原 三池純正 第二部 百姓たちの関ヶ原 中田正光 世の中でよく言われているのは、小早川秀秋の裏切りによって東軍に勝利がもたらされたというものですが、もっと前の地元の領主であった竹中重門(竹中半兵衛の子)が西軍から東軍に与するようになったところから石田三成の戦略が崩れ始めたのではないかとするものです。 個人的には竹中重門の寝返りが主な起因ではないように思います。一つの要因としてはあるのかなと思います。2018/05/18

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