出版社内容情報
ボケる、トボける、シラをきる―老人犯罪者たちのタフさ、狡猾さ!老人犯罪の実態と法廷ドラマの数々!「介護殺人」が「老人殺人の代表格」としてメディアで報じられる昨今だが、実際には老人による殺人事件・犯罪は氷山の一角にすぎない。実際には、殺人だけでなく、窃盗、詐欺、猥褻など多岐にわたり、新聞やメディアが報じない、事件の実態は法廷の場で思わぬ展開をみせる。
内容説明
ボケる・トボける・シラをきる。法廷で繰り広げられる、アウトな高齢犯罪者―“アウト老”たちの知られざる実態!超高齢化社会・ニッポン―これはもはや他人事ではない!
目次
プロローグ 犯罪に手を染め、公判でも奔放に振舞う“アウト老”たち
第1章 データで見る老人犯罪
第2章 暴走する老人たち
第3章 筋書きなき法廷劇
第4章 恐怖の隣人トラブル
第5章 秘された壮絶なるドラマ
第6章 老人たちはなぜ、犯罪に走るのか
エピローグ “アウト老”にならないために
著者等紹介
高橋ユキ[タカハシユキ]
1974年、福岡県出身。2005年、女性の裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成。傍聴ライターとして裁判傍聴を中心に事件記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
arisaka
12
裁判傍聴ライターが見た、法廷でのアウト老たち! まさにアウトな老人たちによる事件の数々、老人同士の殺し合いや、若いコへのストーカー的殺人とか、生々しすぎて達観した老境とはほど遠い。いいんだか悪いんだか、元気すぎる高齢者たち。いろんな意味ですごい。2018/03/16
こつ
8
面白可笑しいとぼけた老人を期待して読んだら、なかなかなヘビーな事件ばかりでした。お金がなく周囲ともうまくやれないって地獄ですね。プライドというか、人にバカにされたくないって思いも強いのでしょうが、それは誰の心の底にもある気持ちだと思います。少子高齢化、これからの日本は大丈夫でしょうか。心配になってくる一冊です。2020/06/23
海星梨
6
高齢者じゃなくても、一般に理解できない理由で犯行に及ぶのは、似たようなもんだと思う。ていうか、だからこそ法律っていう社会の一般的な規範から外れてるんだし。精神医学とか心理学、またはコミュニティを社会学的観点などで捉えれば、もっと厚い内容になっていたかと思います。法律学的な、裁判内容の解説などもあったら嬉しかったな。傍聴に足を運ぶ気力と時間はないので、こういう類の本はもっと読みたいところです。2019/12/13
Eddie
4
年を追うことで暴走するのではなく、やはり持って生まれて持っている人間性からくるような感もありますけどね いずれにしても彼らのような老人にはならないよう、自らを今から戒めていきたいものです。2022/05/23
珠梨
4
アウト老、ゴロがいいから広がらないだろうか? 老害も進化し続けるとこうなるのだろう。 自分も歳を取ったら怒りっぽいのが増長しそうだから気を付けないとな2018/02/14