歴史新書
三井グループの研究

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313300
  • NDC分類 335.58
  • Cコード C0234

出版社内容情報

三井は江戸時代以来の日本を代表する富商だった。明治維新という大変革でも、三井は日本最大の財閥として経済界に君臨し続けた。しかし、戦後は斜陽化し、三菱グループはおろか住友グループの後塵を拝する結果となった。戦前の強さが、戦後の高度経済成長期ではうまく作用しなかったのはなぜか――本書では、三井財閥の創業から現在の三井グループまでの歴史を明らかにし、個々の企業にも目配せしながら、グループの特徴や社風にも触れていく。

内容説明

「大胆な抜擢」「大幅な権限委譲」―名門財閥・三井の強みは、現代に生かされるのか?江戸時代以来の富商・三井は、明治期以降も日本最大の財閥として君臨し続けた。俊敏なヤリ手を採用して、大胆な権限移譲で知略の限りを尽くし、集団戦よりも個人戦を得意とする一匹狼の群れ、それが三井だった。しかし、戦後はその強さを発揮できずに斜陽化の道をたどる。高度成長期の旧財閥系企業集団は、グループ企業が結集し排他的な商取引網を構築した。それは、いかにしてグループとして勝つかということだ。三井には不得手な戦い方である。年功序列の日本的経営が崩壊しつつある現在は、三井にとってチャンスとなるか。本書では、三井の創業から三井財閥、企業集団・三井グループの歩みをたどりつつ、代表的なグループ企業の歴史と現在も明らかにする。

目次

第1部 三井財閥創業史(三井財閥の歴史;三井財閥の特徴)
第2部 財閥解体・戦後の三井グループ(財閥解体;グループ再結成せず;斜陽化への道;三井と住友の統合?)
第3部 三井グループ・有力企業の現在(三井御三家;三井物産の流れ;三井鉱山の流れ;その他の三井財閥企業;「三井」と称さない企業群)

著者等紹介

菊地浩之[キクチヒロユキ]
1963年北海道生まれ。國學院大學経済学部を卒業後、ソフトウェア会社に入社。企業勤務の傍ら、論文・著作を発表。専門は企業集団、企業系列の研究。2005~06年、明治学院大学経済学部非常勤講師を兼務。06年、國學院大學経済学博士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Great Eagle

6
財閥の中で一番古株の三井家がどのようなガバナンスをグループ各社にしているか知りたくて読んでみましたが、純粋に企業グループの本でした。三井家についてはあまり触れられてはいません。2020/02/09

Hiroki Nishizumi

5
なるほど三菱や住友は元々ひとつの会社だったものが、本体から分離してグループ化したのに対して三井は別々の企業が寄ってグループ化した訳だ。団結が弱いことも頷ける。2019/12/18

Reading

2
三井や住友や三菱といった複数の財閥について一冊にまとめられた本は何度か読んだことがありますが、三井財閥だけに焦点を当てた本を読んだのは今回が初めてです。 江戸時代から存在する歴史ある財閥で個人的にも気になっていたので読んでみました。 前半部分は三井の歴史や特徴などについて紹介されていて、後半は三井グループの企業が紹介されています。 三井の名を使わない企業も意外と多いですね。2021/12/03

atsut101

0
「組織の三菱」、「人の三井」、「結束の住友」の三井グループの研究。そういえば、小説でも、三井系の場合、人物中心の物語が多い気がする。知らなかったこともあったので、結構、面白かった。2023/07/07

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