歴史新書
世界を見た幕臣たち―幕末遣外使節団の軌跡

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313133
  • NDC分類 210.59
  • Cコード C0221

出版社内容情報

本書では、これまであまり取り上げられてこなかった、幕府が派遣した「海外使節」を扱う。数度の海外使節で幕臣たちが見たものは非常に衝撃的で、維新後の政治や産業革命にも少なからず影響を与えた。使節団や関わった人物による、幕府視点の「もうひとつの幕末史」を描く。

内容説明

坂本龍馬や新選組は出てこないけれど、彼らのことを知らなければ幕末日本を理解したことにはならない―。ペリー来航以降、欧米列強との関係が最大の懸案となるなかで、七度にわたって海を渡った幕府の遣外使節団。その体験と持ち帰った知識は、その後の日本に大きな影響を与えていた!未知の文化や列強との難交渉に悩まされた人間ドラマからたどる幕末秘史。

目次

序章 世界を見た三人の漂流者―遣外使節団前史
1章 一八六〇年 万延遣米使節団
2章 一八六二年 文久遣欧使節団
3章 一八六四年 文久遣仏使節団
4章 一八六六年 慶応遣露使節団
5章 一八六七年 慶応遣欧使節団
終章 岩倉使節団に結実した幕府外交の志

著者等紹介

榎本秋[エノモトアキ]
東京都生まれ。WEBプランニング、ゲーム企画、書店員を経て、現在は著述業。日本史やライトノベルについて造詣が深く、専門学校・カルチャースクールでの小説家志望者に向けた教育・講義活動にも熱心。近年は福原俊彦名義で時代小説の執筆を始め、『露払い仇討探索方控』(幻冬舎)などを刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BluePlanet

11
★3.8 2017年9月19日発行。幕府の遣外使節団、なんと1871年の岩倉遣欧米使節団の前に、1860年代に7度に渡って派遣されていたとは。1860年の遣米使節団はポーハタン号と咸臨丸は有名ですが、それ以外は福沢諭吉や、パリ万博に出展した話は時々でてけたけど、本書のように纏められたのは初めてかな。またこれとは別に英国に派遣された長州ファイブの話も有名ですね。そして、これら派遣の前に漂流者としての大黒屋光太夫やジョン万次郎、そして米国人となった浜田彦蔵らの話も。彼らがいかに驚愕したか、面白く読めました。2017/10/23

ポメ子

4
この本も万波関係で。 主人公の田辺太一の写真が載っていて嬉しかった。 アメリカのホテルに、着物、ちょんまげ、二本差しのいでたちの幕臣たちが泊まり、アメリカの女性たちに大人気のトミーという愛称で呼ばれていた日本人の部屋に若い子が来て、追い出されたとか、日本人芸人一座がスペインなどのヨーロッパを廻ったとか、今までは、時代小説の中の江戸時代がとても近く感じた。2020/03/12

Az.yamada

1
岩倉使節団以前にも海外へ使節を派遣していたと言うことが書かれていた本。 見聞を深めるとともに欧米各国との厳しい交渉などがその目的だった。幕末の日本人は欧米各国の人から見ると珍しく、そして礼儀正しくそれが各国で歓迎を受けた理由。 しかしそんな海外での経験を深めた人も表舞台には出てこず、激動の時代に埋もれてしまったという事だった。2017/10/18

ウォンケン

0
テンプレ的な構図だと、薩長土肥が新しい思想を持ってて古い思想の幕府が負けて新しい時代の到来だ!っていうのがあるけど、実際は幕府も朝廷との板挟みで自由に外交できなかった部分もある。 幕臣たちの努力を垣間見れた本だと思う。 2018/07/16

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