出版社内容情報
「忠臣蔵」「南総里見八犬伝」ばかりでなく、『養生訓』(健康法)、『江戸名所図会』(江戸タウンガイド)、『豆腐百珍』(豆腐レシピ本)、『犬狗養畜伝』(江戸版『いぬのきもち』)、などの数々の実用本も大ヒットしていた江戸時代。そこには現代に通じるヒット商品のヒミツが詰まっている。浮世絵の版元兼企画プロデューサーとして知られている蔦屋重三郎など、度重なる発禁処分にめげない出版プロデューサーたちの生きざまも含めて、江戸のベストセラー、そのヒットのヒミツを紹介する。
内容説明
武家名鑑、算術指南書、健康読本、江戸タウンガイド、ファンタジー小説、ホラー小説、生活実用書、遊郭風俗ガイド…、発禁処分続出!現代に通じるヒットの秘密!!
目次
序章 江戸の本はアイデアの宝庫!
『嵯峨本』角倉素庵―洛中有数の素封家にして知識人が創り出した「豪華本」への憧憬
『塵劫記』吉田光由―技術大国ニッポンへの道を拓いた和算入門のバイブル
『好色一代男』井原西鶴―稀代の好色男を狂言回しに江戸の享楽を活写したベストセラーの嚆矢
『武鑑』松会三四郎―幕府体制の実用書、代表的な江戸土産でもあった江戸の武家名鑑
『曽根崎心中』近松門左衛門―“江戸の文春砲”と悲しきヒットメーカー
『養生訓』貝原益軒―読み継がれること300年!「健康書」の超ロングセラーはいかにして生まれたのか?
『解体新書』杉田玄白―近代医学の曙となった江戸のプロジェクトX、『ターヘル=アナトミア』翻訳
『吉原細見』蔦屋重三郎―蔦唐丸―写楽を生んだ男の虚像と実像
『東海道中膝栗毛』十返舎一九―衆道の凸凹コンビが繰り広げる珍道中が大ヒットした理由
『南総里見八犬伝』滝沢馬琴―終われないのは江戸の昔も同じ!元祖ドラゴンボールの憂鬱
『東海道四谷怪談』鶴屋南北―200年の時空を超えて、「平成の夏」を戦慄させる江戸のモダン・ホラー
『江戸繁昌記』寺門静軒―貧乏儒者のコンプレックスが生んだ漢文専門書のベストセラー
著者等紹介
清丸惠三郎[セイマルケイザブロウ]
1950年石川県小松市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。人間科学修士(教育学)。日本短波放送(現・日経ラジオ社)報道部記者を経て、ダイヤモンド‐タイム社(現・プレジデント社)入社。プレジデント編集長を前後2回7年間つとめ、この間、日経ビジネスを抜き、同誌をビジネス誌No.1の座に就ける。取締役出版局長などを経て、1997年歴思書院を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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