江戸のベストセラー

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800312556
  • NDC分類 023.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

「忠臣蔵」「南総里見八犬伝」ばかりでなく、『養生訓』(健康法)、『江戸名所図会』(江戸タウンガイド)、『豆腐百珍』(豆腐レシピ本)、『犬狗養畜伝』(江戸版『いぬのきもち』)、などの数々の実用本も大ヒットしていた江戸時代。そこには現代に通じるヒット商品のヒミツが詰まっている。浮世絵の版元兼企画プロデューサーとして知られている蔦屋重三郎など、度重なる発禁処分にめげない出版プロデューサーたちの生きざまも含めて、江戸のベストセラー、そのヒットのヒミツを紹介する。

内容説明

武家名鑑、算術指南書、健康読本、江戸タウンガイド、ファンタジー小説、ホラー小説、生活実用書、遊郭風俗ガイド…、発禁処分続出!現代に通じるヒットの秘密!!

目次

序章 江戸の本はアイデアの宝庫!
『嵯峨本』角倉素庵―洛中有数の素封家にして知識人が創り出した「豪華本」への憧憬
『塵劫記』吉田光由―技術大国ニッポンへの道を拓いた和算入門のバイブル
『好色一代男』井原西鶴―稀代の好色男を狂言回しに江戸の享楽を活写したベストセラーの嚆矢
『武鑑』松会三四郎―幕府体制の実用書、代表的な江戸土産でもあった江戸の武家名鑑
『曽根崎心中』近松門左衛門―“江戸の文春砲”と悲しきヒットメーカー
『養生訓』貝原益軒―読み継がれること300年!「健康書」の超ロングセラーはいかにして生まれたのか?
『解体新書』杉田玄白―近代医学の曙となった江戸のプロジェクトX、『ターヘル=アナトミア』翻訳
『吉原細見』蔦屋重三郎―蔦唐丸―写楽を生んだ男の虚像と実像
『東海道中膝栗毛』十返舎一九―衆道の凸凹コンビが繰り広げる珍道中が大ヒットした理由
『南総里見八犬伝』滝沢馬琴―終われないのは江戸の昔も同じ!元祖ドラゴンボールの憂鬱
『東海道四谷怪談』鶴屋南北―200年の時空を超えて、「平成の夏」を戦慄させる江戸のモダン・ホラー
『江戸繁昌記』寺門静軒―貧乏儒者のコンプレックスが生んだ漢文専門書のベストセラー

著者等紹介

清丸惠三郎[セイマルケイザブロウ]
1950年石川県小松市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。人間科学修士(教育学)。日本短波放送(現・日経ラジオ社)報道部記者を経て、ダイヤモンド‐タイム社(現・プレジデント社)入社。プレジデント編集長を前後2回7年間つとめ、この間、日経ビジネスを抜き、同誌をビジネス誌No.1の座に就ける。取締役出版局長などを経て、1997年歴思書院を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

33
西鶴近松に四谷怪談、膝栗毛、八犬伝といったメジャーどころよりも、古活字の豪華本やら吉原のランキングやら皮肉なエッセイ集やらといったラインナップがおもしろい。一番は『武鑑』、大名旗本の人事録。儀礼の是非が命を左右する時代、交際するにも商売するにも必須の情報だわな。総石高から参勤交代の頻度と人数割り出して目の子算で市場規模叩き出す下りには膝を打った。◇商売人さんやなあ、と思って著者略歴みたら、おお、もともとビジネス誌の編集長、そこから働きながら大学院出た人だ。なるほど~。◇こういう二足のワラジ、理想的やなあ。2017/11/16

ポメ子

4
江戸時代に、人気のあった本が紹介されています。興味を持ったのは、吉田光由による『塵劫記』で、数字の名称、掛け算、割り算、商売がらみなどが述べられているようで、それから、和算などが出来るのにも影響を与え、今の日本の技術の一因にもなっているという事でした。2018/03/05

果てなき冒険たまこ

1
著者さんは元編集者だったらしくそういう視点での進め方なんだろうけど編集スキルなど一ミリも持ち合わせていないので中心となるべき話題の周辺を回っているだけのような展開にイライラしっぱなし。そして結論がどこにあるのかよくわからなくなり途中で拾い読みに変更したけど感想は一緒だな。2023/10/27

脇 草太郎

1
タイトルと帯がカジュアルだったので手に取ったが、本格的な歴史ガイドだった(汗)。書物の紹介だけでなく作者がどういった経緯で作ったのか、どういう社会情勢が背景にあったと詳しく解説されている。江戸時代のことはさっぱりですが、誰もが習う『解体新書』の話は面白かった。解体新書を世にだしてよいものかと幕府の顔色を探るために、一部の内容だけを載せたパイロット版を先に出版したそうです。2020/10/23

北区のまき

0
江戸時代の本屋にハウツー本や数学本や旅や生活の知恵本があって、版元が京都にも大阪にもあって、初版重版があって『飛ぶように売れた』とかすっごい楽しそう。活字中毒としては嬉しいかぎり。ドラマにしてほしい。2023/02/25

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