内容説明
「製造業のデジタル革命」は序章に過ぎない!!在独ジャーナリストがキーパーソンを直撃取材。インダストリー4.0の全貌とドイツの真の狙い。
目次
1 第4の産業革命インダストリー4.0の衝撃
2 インダストリー4.0の真の狙いはスマートサービス
3 米国のIoTの大潮流からドイツのモノづくりを守れ!
4 ドイツが直面するIoT時代のジレンマ
5 国際標準をめぐる独米接近の舞台裏
6 日本政府はIoT普及の主導権を握るべきだ
著者等紹介
熊谷徹[クマガイトオル]
1959年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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紫砂茶壺
5
製造業がIoTと融合してスマートサービスを提供するようになる。新しいビジネスモデルとしてのIndustrie 4.0が、単なるスマート工場による製造プロセスの最適化でないことは理解できた。産業界が中心になって展開する米国と、政府機関主導のドイツは好対照。デジタル化が社会に与える失業者の増大などのインパクトを考えると、これを私企業だけに任せておくのは不安というのも分かる。分量はそれほどでもないけど馴染みのないドイツの固有名詞が多くて読みにくかった。2018/02/11
ninn.atsu
3
とりあえず読了。2018/11/10
Iron Patriot
3
著者がドイツ在住ということで、ドイツの内部から見たインダストリー4.0の進捗具合やインダストリー4.0を提唱したカガーマンへの取材も掲載されており、貴重な資料なのではないかと思う。製造とサービス業の融合による新たなビジネスモデルの開拓という理念で、行っているという。 ドイツの大企業では、かなり近代化が進んでいるが、中規模企業(ミッテルシュタント)は、情報流出を躊躇い、あまり乗り気でないといった状況など、メディアでは報じてないような内容も盛り込まれている。(単に自分が知らなかっただけかもしれないが)2017/06/11
まめタンク
2
ドイツがIoTを積極的に推し進める背景には少子化と必然的なAIによる労働者の減少にある。興味深いのはその主役がドイツ全体の9割以上を占める中小企業にあると言う点です。日本のIoTが減少する労働力、つまり収益を確保するという大企業の目線にあるのに対して、ドイツではいかに労働者を維持するかと言う点にIoTの主軸がある。勿論、ドイツの製造業にも批判もあって、製造業がIT企業に支配されるのでは?と言う危惧はある。ただ、その中でも議論してインダストリー4.0を社会の未来にしていく姿勢こそ日本が見習うべき所でしょう。2018/05/25
Sobbit
1
おそらくこの本以上にドイツのインダストリー2.0について詳しく説明している本はない。しかし、ところどころ出典がない部分があるため、うーん、と思ってしまう。2018/10/29
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- 和書
- セブン ハルキ文庫