出版社内容情報
平成特撮で育った世代による初の平成特撮評論。当時の子供たちはどう観ていたか?若い特撮ファンの代表的存在である著者による、上の世代のお仕着せではない、本当の平成特撮論がついに誕生!
内容説明
子供達を熱狂させた平成ゴジラシリーズ、怪獣ファンに衝撃を与えた平成ガメラシリーズ、もう一度正義を信じさせてくれた平成ウルトラシリーズ、現実へ挑戦し続けた平成仮面ライダーシリーズ。1989年の『ゴジラVSビオランテ』から、2000年『仮面ライダークウガ』まで、激動の12年間に少年少女期をすごした世代から見た、新世紀特撮誕生の歴史!
目次
第1章 80年代に生まれて
第2章 1989ビオランテの衝撃
第3章 子供達から見た平成ゴジラブーム
第4章 1995平成ガメラの襲撃
第5章 1995『エヴァンゲリオン』以後
第6章 1996『ウルトラマンティガ』の誕生
第7章 2000『仮面ライダークウガ』の挑戦
第8章 平成特撮世代の監督・田口清隆
第9章 2000年代の特撮、そして『シン・ゴジラ』
著者等紹介
中沢健[ナカザワタケシ]
1981年茨城県生まれの作家・脚本家。2009年、怪獣オタクが主人公の恋愛小説『初恋芸人』で作家デビュー。UMA研究家としても活動しており、テレビ番組に、コメンテーターとして出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梟をめぐる読書
7
80年代生まれの著者が子供の頃に見たリアルタイムの体験から、ゴジラや戦隊ものをはじめとした「特撮」について縦横無尽に語り尽くす。空前のドラゴンボールブームとか仮面ノリダーとかコロコロ、ボンボン両誌によるゴジラ映画新作の強力バックアップとか「あったあった!」の連続で、同世代の人ならかなり楽しめる内容。とはいえ著者とは違う世代の人、あるいはもっと評論的な読み物を期待する向きには、物足りない一冊かもしれない。溢れんばかりの『ゴジビオ』推しもいっそ清々しく『シンゴジラ』のレンタル解禁を控えた今読んでおくべき本。2017/03/09
Izutan
5
VSゴジラシリーズを見て育ち、平成ガメラに衝撃を受け、ウルトラマンティガにワクワクし…。少し大人になって、違った目でミレニアムゴジラを見る…。まさに、80年生まれの特撮ファンが歩んだ道が描かれている。当時、上の世代からVSゴジラが批判されてるのを見て、こんなに面白いのに…。と違和感を感じたが、いつしか我々が「上の世代」となり、今のライダーやウルトラマンを感情で批判することで、現在の少年ファンから同じような違和感を持たれていないか。著者のあとがきでの指摘は同世代だけに身に染みる2017/09/17
kenitirokikuti
5
著者は1981年生まれの脚本・小説家。わたしは74年生まれなのでやや差がある▲「仮面ライダー」原体験は、『仮面ノリダー』の方が大きい。BLACKと同時期だが、世間一般にはノリダーの方が広く知られている。盲点だったけど、その通りだなぁ▲90年代前半はビオランテからガメラまでいろいろあるが、最後にエヴァが来る。後半、ウルトラマンティガ▲21世紀。いわゆる平成ライダーの始まり。ゴールデンタイムのドラマ視聴率が落ち、ライダーの視聴率の高さが目立つようになった。そして、ギャレゴジ、シンとヒットの現在2017/07/15
新田五郎
4
1981年、茨城県生まれの著者の、幼少から大人になるまでの「平成特撮」体験を、同時代に何があったかとともに語る。アニメと比べると、特撮って世代間の評価にすごいギャップが出る印象があるんですが、そこが言語化されていて著者よりずっと年上の私にも非常に面白かったです。裏テーマとしては「もしかして、特撮って幼少の頃の体験がすべてで、普遍的な評論など存在できないのでは?」ということがあるんじゃないですかね。私も「帰りマン」の評価が、その頃、子供だった世代が大人になって急に高まって驚いたことがありました。2018/05/06
niz001
4
全くもってその通り、お前は俺か?と言いたくなるw。ストⅡの飛び道具があるからそのキャラの人気が高いってのだけ同意できない。あー、自分の周辺ではとんねるずが絶望的に人気が無かったので仮面ノリダーに関してもか。2017/04/06
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