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歴史新書
江戸の銭勘定―庶民と武士のお金のはなし

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800311016
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

江戸では衣・食・住など基本的な生活には、どれくらいかかったのだろうか?違いを知ると、もうひとつの江戸の暮らしが読み取れる。

内容説明

マグロ一尾は二百文(六千円)だったが、初鰹一尾は金三両(五十四万円)もした。時代劇ドラマ・歴史小説に出てくるお金の価値は、今のどれくらいだろうか。「粋」を愛した江戸っ子や武士たちの、生活での物価、食べ物の値段を現代価格に換算すると、彼らのホントの生き方が見えてくる。

目次

第1章 武士も庶民も楽しんだ江戸の生活の銭勘定(裏長屋の店員→一カ月千文 1DKの手狭だが、家賃は安い;入浴料→八文 武士も町人も一緒に入った裸の付き合い ほか)
第2章 「ファストフード」が繁盛し「食道楽」を楽しむ江戸の町(奈良茶飯一人前→銀五分 奈良の郷土食「茶飯」が江戸で大受け;握りずし一貫→四文 江戸のファストフードの代表握りずし ほか)
第3章 趣味や遊びに金を惜しまぬ「粋」な男(花魁の揚げ代→一両二分 床をともにするまでに大金が必要;夜鷹→二十四文 安い娼婦はリスクも覚悟 ほか)
第4章 江戸のリサイクルと銭勘定(献残屋 将軍や大名に献上された品を捌く商人がいた;古着 古着は恥ずかしいものではなかった ほか)
第5章 金が絡んだ江戸のトラブル(不倫の示談金はどれくらいだったか?;高くついた離婚の慰謝料 ほか)

著者等紹介

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授。専門は近世日本政治・外交史。『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のちに講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花林糖

14
(図書館本)「武士も庶民も楽しんだ江戸の生活の銭勘定/「ファストフード」が繁盛し「食道楽」を楽しむ江戸の町/趣味や遊びに金を惜しまぬ「粋」な男/江戸のリサイクルと銭勘定」の各章の分けてお金について述べている。現代の価値観とは違うので価格等は参考程度だけれど、当時の生活文化の価格が満遍なく掲載されているので楽しく読めました。金魚一尾が五両(約九十万円)にはビックリ。(ゆで卵は遊郭で売っていた。上方では濃く江戸では薄化粧か素顔。砂糖を国産化にし値下げに成功)2020/01/31

ミナ

5
よく今の相場でいくらなのさ?ということは疑問に感じるので、見つけたときはすごく嬉しく即購入した。趣味や遊びに金を惜しまぬことを「粋」としたとしても花魁と遊ぶには今じゃ考えられない金額が必要だったのね~など江戸についての理解が深まった。2017/07/17

チョビ

4
今とものの価値がぜんぜん違う(例えばトロ)ので、現在価値で比較というより、本に出てくるものや文化(花街やお相撲、歌舞伎など)と比較しあって「おお!」っと思うのが正しい読み方。それにしても色っぽい系の銭勘定が結構多くて、好きやねー、この先生!2017/08/10

Humbaba

2
金額は同じだったとしてもそれがどれほどの力を持っていたのかは時代により違いがある。物の価値が一定はでないので、現代の金額に換算しても必ずしも正しい数字が得られる訳ではない。それは事実だが、ある程度の精度で推定ができればそれだけでも充分に議論は可能になる。2017/02/21

tengusa48

1
数字は基本的に裏切らない。そんな数字から見えてくる江戸のお金についてのお話。読むとお金という身近なポイントを通して、当時の感覚が少しだけわかってくるかもしれない。少なくとも生活の感覚はちょっと掴めると思う。特に金魚一尾五両(90万円)はマジかとなるなった。2018/05/09

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