歴史新書
勝海舟の明治

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800310835
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

勝海舟の明治維新後の姿については、あまり知られていない。知られざる後半生を描くことで、明治維新の真相を明らかにする。

内容説明

無血開城の偉業を成し遂げたばかりに、幕府を捨てた裏切り者として批判を一身に浴びる男、勝海舟。罵声が飛び交う中、海舟は幕臣たちの行く末を案じ、また逆賊として死んだ盟友・西郷隆盛のために力を尽くし、歴史の裏方仕事を進んで請け負い、新時代を生き抜いていった。誰も知らない、海舟の後半生とは…。

目次

プロローグ なぜ海舟は江戸城を無血開城したのか
第1章 海舟は静岡藩で何をしたのか―徳川家の戦後処理
第2章 なぜ海舟は明治政府に入ったのか―幕臣が支えた近代化
第3章 その後、西郷隆盛とはどうなったのか―疑われた海舟
第4章 海舟と幕臣の関係はどうだったのか―福沢諭吉からの批判
第5章 その後、徳川慶喜とはどうなったのか―徳川家の復権
第6章 なぜ海舟は人気があるのか―海舟の遺言
エピローグ 家庭での海舟はどうだったのか

著者等紹介

安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業、同大学文学研究科博士後期課程満期退学。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本「大人の休日倶楽部」、東京理科大学生涯学習センターなどの生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春風

14
江戸無血開城後の海舟の動向を追う。海舟はどちらかというと政治家というよりは、技官的な色彩が強いと思う。静岡では海舟の世話好きと、開城時のポストから受けた資金ありきの、旧幕臣の救恤策を描く。資金繰りに関しては、江戸ッ児気質な磊落な使い方だが、それにより旧幕臣の不満を抑える事には成功したようだ。徳川慶喜や渋沢栄一、福沢諭吉などの人物との関わりにも触れられており、海舟の嫌われっぷりもわかる。それでも自分の信条に従って活動し「毀誉は他人の主張」と一蹴して、評論したり大ボラを吹いている姿はやはり魅力的なのだ。2018/03/30

スプリント

6
江戸開城以降の勝海舟の軌跡について詳しく書かれています。 福沢諭吉や渋沢栄一などの旧幕臣との関わりについても触れられており勉強になりました。2016/12/19

Sada

1
海舟の真の活躍は明治に入ってから、ということがよく分かりました。歴史的には江戸無血開城の偉業が最大かもしれませんが、負けた側の苦渋というのは悲惨だったと思いますので、勝さんらしい下町の人情的な活躍こそ特筆すべき事なんですね。2018/08/19

Ring

0
明治維新後の勝海舟の人生が簡潔にまとめられている。 少し推測や内容の重複が多いかな?とは感じた。2021/04/15

たまりん

0
近代の歴史のことを、キチンと知っていきたい。と思い読みました。勝海舟って、「江戸無血開城」「咸臨丸」とかのワードと一緒に覚えていた程度だったのですが、徳川家のため、新しい時代のため、本当にすごい活躍した人だったのですね。勝海舟がいなかったら、今の時代は変わっていたかも?渋沢栄一も今みたいに偉大になっていなかったかも?まだまだ学ばないといけないことは沢山ありますが、本当に読んでみてよかったです。 これからも時々、時代を学ぶ本を読んでいきたいと思います。2019/10/10

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