内容説明
中東のテロを生んだエルニーニョ、南極の氷に刻まれた最古の大気汚染、新たな感染症・ジカ熱との戦い―自然の変動にともなう地球環境の変化は、人類の歴史にどのような影響をおよぼしたのか!?最新の研究成果を取り入れた「環境史」の視点から自然と文明の関わりを再考する。
目次
第1章 終わらない人類の環境問題(新興感染症 ウイルスとの果てしなき戦い―ジカウイルスの流行;気候変動 シラミが語る衣服の起源;寒冷化と衣服 ボタンで敗れたナポレオン軍;ゴミ問題 人類を悩ましてきた悪臭とゴミの山;大気汚染 南極の氷に刻まれた大気汚染の歴史;進化と自然淘汰 蛾をめぐる白黒論争;資源の消費 イースター島の新事実)
第2章 自然環境と政治・紛争の歴史(動物保護 テディベアの誕生と大統領の自然保護;大規模開発 マラリアが阻んだパナマ運河;政治と災害 街からスズメが消えた;国家主義と環境 独裁者は自然保護がお好き;乱獲・密猟 ゾウを追いつめたピアノ;人口爆発 人口をめぐる戦争;異常気象 中東のテロを生んだエルニーニョ)
第3章 「緑の逆襲」と自然の復活(砂塵の恩恵 生態系を支える砂嵐;地球冷却化 ペストの流行と「緑の逆襲」;自然の回復力 火山島の自然復活と風が運ぶ生物たち)
著者等紹介
石弘之[イシヒロユキ]
1940年生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞社に入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画(UNEP=本部ナイロビ)上級顧問。96年から東京大学大学院教授、ザンビア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事(ブダペスト)などを兼務。英国ロイヤルソサエティ(RSA)会員。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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