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歴史新書y
ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち―天皇制度は存亡の危機だったのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800308122
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0221

内容説明

乱世といわれる時代であっても、当時の武家・寺院社会にとって、社会の秩序を維持する名分(根拠・立場)として朝廷は重要な役目を維持していた。室町幕府や天下人たちも、その機能を守るために積極的に行動していた。謎に包まれていた朝廷勢力の実像を13のテーマで解明。

目次

第1部 必死に天皇を守る公家衆たち(儀式や政務にこだわり時間を支配した天皇(即位式・改元・大嘗祭)
禁裏で天皇を警護する公家たち(家門の維持・幕府との分担)
公家の女性が支える天皇の血脈維持―後宮女房の役割
世俗権力に左右される門跡寺院―門主は天皇家・公家・武家の子弟)
第2部 家門・一族の存続をはかる公家たちの知恵(公家の生活基盤を支えていたものは何か(荘園経営と公家の家僕)
武家も重宝した公家の「家業」とは?(装束の家・和歌の家))
第3部 武家とともに時代を動かした天皇・公家(将軍家と天皇家の二つの主人をもつ公家衆がいた(室町幕府と公家衆の関係)
朝廷官位を利用しなかった信長、利用した秀吉(天下人の政治支配)
豊臣時代からじょじょに朝廷に食い込む家康―近世朝廷・公家再生への道)
第4部 「戦国領主」化した貴族たちの戦い(摂関家の当主自らが土佐国に下向する(土佐一条氏)
中流公家が国司となって飛騨に土着したが…(飛騨姉小路氏)
幕府から武力を期待された公家衆―伊勢北畠氏
最北の地に栄えた“南朝北畠系”の堂上公家―奥州浪岡氏)

著者等紹介

神田裕理[カンダユリ]
1970年東京生まれ。日本女子大学大学院文学研究科史学専攻博士課程後期満期退学。元京都造形芸術大学非常勤講師。(株)歴史と文化の研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はら坊

3
図書館から借りた本。版元の消滅により現在は絶版である。 戦国時代の朝廷、特に公家の実像についての論考がまとめられている。 家業の伝承、土佐一条氏など「地域権力」と化した家の動向、伝奏の役割を果たした女房、三英傑による朝廷の利用方法の違いなど、興味深いトピックが盛りだくさんである。 ただ「天皇制度は存亡の危機だったのか?」というサブタイトルは少々大げさであると思う。 復刊を期待したい。2020/04/19

getsuki

3
テーマが漠然としている気もしたが、戦国時代の天皇と公家衆のあり方をまとめた一冊。山科家の日記から読み取れる家業への取り組みが面白い。公家の筆マメさ半端ないな。北畠氏や浪岡氏の事はよく知らなかったので、勉強になった。2016/01/25

よしあ

2
章ごとに執筆者が異なり、多面的にまとめられている。資料が不足だったり、研究途上の事柄も多いのだな。2023/06/17

BATTARIA

1
戦国時代は天皇も公家もいないのと一緒だと思いきや、そうじゃなかったというのは驚きだが、そんなどうでもいい存在だったのなら、そもそも天皇家が断絶していなきゃ辻褄が合わないわけだ。 荘園の概念を終わらせたのが織田信長だったとは驚いた。 知られざる真相が明らかになったのは喜ばしい反面、史料を紐解いて理解するのに天文学的時間がかかるため、世界で最も史料が手つかずで残っている日本の強みが発揮されないという、由々しき現状も見逃せない。 様々な学者が新たな研究成果を基に論じているが、読んでいてバラバラ感を覚えてしまう。2017/02/18

勉誠出版営業部

1
同僚から借りた、『ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち』を読了。戦国武将に比べると地味な公家ですが、意外にも(?)まだまだ研究しつくされていない部分が多いことが分かりました。2016/10/31

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