出版社内容情報
伝説と謎に満ちた前半生、政治権力掌握そして老害と言われた後半生・・・最新研究で明かされる、秀吉の真実の姿とは?!
内容説明
人生前半はプラス、人生後半はマイナス、こうした秀吉像は正しいのか?最新の秀吉研究は、戦国の世を多様な人材を登用し、臨機応変に混乱を収めていく人物像を解明する。後世に歪められた秀吉像は、いま大幅な変更を迫られている。
目次
第1部 政治権力者としての実像とは(五大老・五奉行は、実際に機能していたのか;秀吉は、「大名統制」をどの程度できていたのか ほか)
第2部 誰もが知っている秀吉が命じた政策(「太閤検地」は、秀吉の革新的な政策だったのか;「刀狩」は、民衆の武装解除をめざしたのか ほか)
第3部 秀吉の宗教・文化政策の実像(秀吉は、なぜ京都東山に大仏を造立したのか;秀吉は、なぜキリスト教を「禁止」したのか ほか)
第4部 秀吉の人生で気になる三つのポイント(秀吉の出自は、百姓・農民だったのか;秀吉は、本能寺の変後から全国統一をめざしていたのか ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
57
豊臣秀吉について、最新の研究の成果などが纏められてはいるもののそんなに目新しいものはなかったような気がするなぁ。2018/09/15
getsuki
6
太閤記のイメージが定着している秀吉像を、最新研究から読み解く一冊。五大老五奉行制度に関する考察や、禁教令に関する考察、そして大名統制のあり方についてなど興味深く読めた。2015/08/15
珈琲好き
4
「すげえよサルは。強くて、クールで度胸もある。初めての惣無事もこなすし、今度は検地に刀狩りまで。そのサルの目が俺に聞いてくるんだ。 『お屋形様、次はどうする。次はなにをやればいい。 次はどんなワクワクすることを見せてくれるんだ』 ってな。あの目は裏切れねえ。あの目に映る俺は、いつだって最高に粋がって格好いい織田信長じゃなきゃいけねえんだ」2016/11/10
うしうし
4
早くに購入していたが、読むのに時間がかかってしまった。時間をかけたが、私にはベースとなる歴史学上の知識が希薄なため、理解していない部分が多いことも痛感。『信長研究の最前線』と比較して、内容がやや難しかったと思う。ある学者が明快に説明していたことが、近年の研究の深化により、例外的な事例や解釈の相違が判明し、むしろ全体的には研究が混迷しているようにも感じる。各項目とも“「(秀吉の出自について)正確な事実は、結局は解明できないということ」がわかった”、とか2016/04/23
jiangkou
3
秀吉研究者が文献を読み込んで考えたことをまとめたミニ考察のようなものを朝鮮出兵、秀吉の吏僚、秀吉の出自、朝廷との関係などなんとなくテーマ別に分けてはあるがバラバラ の人がとりあえず感想めいたものを述べているだけなのでどれも読みがい無し。明の武将の名前、朝廷との関係などは知らない知識もあったがそれだけ。次の本読むとっかかりにしかならないかな。2018/04/08