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内容説明
彼らの才能はいかに図書館で鍛えられたか?情報空間から何を引っ張り出してきたか?渦巻く知、過剰なまでの「注」が付く12の対話が、あなたのライフスタイルをもハックする!全く新しい図書館論、読書論、情報活用論!
目次
1 スペシャリストを鍛えた図書館(魔法使いとライブラリ(落合陽一)
プログラミング少年、図書館で育つ(清水亮)
バッタ博士、図書館から生まれる(前野ウルド浩太郎))
2 プロフェッショナルの使い方(物語を紡ぐ人、物語と出会う場所(三上延)
読書が今よりも輝いていた頃(竹内洋)
あなたが好きな本をあなたが好きな人が知らないのは悔しいですよね?(谷口忠大))
3 Webの時代の図書館を活用する人々(小さな数学者たちの対話の場(結城浩)
宝の山の掘り出し方(荻上チキ)
図書館と青空文庫の秘密な関係(大久保ゆう))
4 これからの図書館を作っている人々(デジタル・ライブラリアン(大場利康)
だから、みんなが集まった(花井裕一郎)
情報検索に魅せられて(原田隆史))
著者等紹介
岡部晋典[オカベユキノリ]
1982年愛知県生まれ。筑波大学図書館情報専門学群卒、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士前期課程修了、後期課程単位取得退学。博士(図書館情報学)。いくつかの大学の専任講師を経て、同志社大学学習支援・教育開発センター助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
34
良書。有名人の図書館の使い方のインタビュー集かー、と軽い気持ちで読み始めたら、内容の密度が高くて驚いた。凄い人たちは学生の頃からやっぱり凄い。どの語り手の経歴を読んでも肝が冷えるような超人達であった。聴き手である著者の知識量もインタビューに色を添えていて良い。2020/01/24
たかやん
24
それぞれの領域で活躍される著名人12人に著者が聞き手となってまとめた1冊。図書館を主として、これまでの読書体験や現在の活動についてインタビューする。好奇心旺盛な高校生にも読めるようにと、飛び交う専門用語や文献などに対する注釈がかなり充実していて、特に図書館をめぐる議論への補足は勉強になります。「データはクラウドへと移行するから、(図書館は)むしろスペースとして重要」「本の価値をいかに無くすか、が、これからの情報化時代の最終段階でやらないといけない」との落合陽一氏と清水亮氏の主張が読後も頭に残る。2018/11/01
羽
17
☆☆☆☆☆ 著書が様々な分野の第一線で活躍されている方に図書館利用経験や今後の図書館についてを問うインタビュー形式の本。インタビュイーは、落合陽一さん、清水亮さん、前野ウルド浩太郎さん、三上延さん、青空文庫メンバー、国立国会図書館員、まちとしょテラソの元館長、大学教授など。多くの方々は子どもの頃から読書家で、学校図書館を活用していたり、本を好きなだけ買えていた。対話が知的で、専門用語も飛び交うけれど、註釈があるのでスイスイ読めた。今後の図書館は人が集まる場としての機能を充実させることが重要だと思った。2018/04/06
torami
10
各界のトップランナー12人との対談集。 内容は図書館を絡めたり絡めなかったりだが、そういったことを抜きに面白かった。2018/02/15
キリル
10
各界のトップランナー達がいかに図書館を活用してきたかそのインタビュー集。大変濃い内容で、彼らの図書館活用術、こだわり、図書館の今と今後への知見は興味深かったです。著者の言うとおり、彼らの仕事の「結果」は調べればすぐ分かりますが、そこに至る「過程」や「源泉」はなかなか知ることができません。そういう意味で、利用者の発想の源や新しい知の生み出される過程に焦点を当てた本は珍しいと思います。時代の最先端を行く彼らが読んできた本はとても興味が惹かれましたし、話に出てきた本や著者等につく注釈も簡明でよいと思います。2018/01/28