内容説明
笑いを誘う性的表現、世界に類をみない江戸人の自由闊達な「奇想」の精神。視る者を驚嘆させる春画の本質を解き明かした注目の書。
目次
序 春画の本流としての奇想
1 女性器に吸い付く蛸の口―北斎画「蛸と海女」の前後
2 狐、馬、牛との交合―獣交婚の快楽
3 天狗、鬼、天女との交合―異界人との快楽
4 妖怪との交合―百鬼夜行と『百慕々語』
5 幽霊との交合―『解体新書』と骸骨・髑髏
6 両門攻めに挑戦―一穴二根の快楽
7 壁破り、障子破りに挑戦―男根貫入の快楽
8 巨大な性器との交合に挑戦―大人国の玉門
9 顔と性器の強調―奇想の体位・超絶技法
著者等紹介
白倉敬彦[シラクラヨシヒコ]
1940年北海道生まれ。早稲田大学文学部中退。長年、独立した編集者として現代美術から浮世絵にいたる美術書を編集。我が国屈指の浮世絵・春画研究者でもある。現在、国際浮世絵学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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