目次
はしがき―不平等の謎をめぐって
序 人間の尊厳についての三つのアプローチ
第1部 憲法のテオリア(憲法訴訟のテオリア―憲法的救済法への試み;憲法解釈のテオリア―天皇制の憲法解釈;社会契約のテオリア―神話から契約へ;人権宣言のテオリア―「見えない差別」とどうとりくむか)
第2部 憲法のプラクシス(人間の尊厳のプラクシス―国家と社会と個人;市民性のプラクシス―「逃れの街」釜ヶ崎;抵抗権のプラクシス―ゆるやかなカースト社会に抗して;国民国家のプラクシス―安心して共存する権利の条件)
結び プラクシスとしてのエクソダス―人権についていかに学ぶか
著者等紹介
遠藤比呂通[エンドウヒロミチ]
1960年生まれ。1984年東京大学法学部助手(~1987年)。1987年東北大学法学部助教授〔憲法講座〕(~1996年)。現在、弁護士(西成法律事務所)/憲法研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フクロウ
3
昔は「遠藤比呂通先生、勿体無いなぁ。学卒助手から東北大勤務と完全に学者として安泰なキャリアを捨てて釜ヶ崎でホームレス支援の街弁になるなんて。」って素朴に思ってましたよ。でも、そうじゃないんですよね。そういうことでは、ない。それがわかるかわからないか。“召命”されたならそれは運命なのです。ちょうどウーマンラッシュアワー村本大輔が3.11の未復興被災地で被災者の涙の前に、政治ネタをやらざるをえなくなったように。アカデミアという特権的地位からは弱者は見えないというのは棟居快行の反省に限らずその通りだろう。2024/09/30
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