出版社内容情報
7月から国立博物館で始まる「三国志展」。そのメインは曹操の墓です。実物大の模型が展示されます。その曹操の墓の発掘に、日本人として唯一、実際に携わったのが、今回の監修者である渡邉氏です。彼はNHK『100分 de 名著』でも三国志を解説した日本人で一番三国志に詳しい人物。その彼が、いままでの成果をもとに曹操の墓に秘められた真実から、三国志演義では捻じ曲げられてしまったさまざまの史実を解き明かします。三国志ファンも、これから三国志を知りたい人にも絶対に読んでほしい一冊です。
内容説明
質素を旨とした賢王だった曹操!出土品からわかった曹操の思想。劉備、孫権、諸葛亮、関羽ほか、歴史に秘められた本当の姿。あなたの常識がくつがえる。
目次
第1章 曹操高陵に遺された曹操の先進性とふたつの三国志
第2章 三国時代のはじまり
第3章 雄飛から華北の覇者へ
第4章 赤壁に至る道
第5章 三国鼎立
第6章 奸雄の死、諸葛亮の北伐
終章 三国の終焉と物語の世界
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都生まれ。1991年、筑波大学大学院博士課程歴史・人物学研究科修了。「後漢国家の支配と儒教」で文学博士。北海道教育大学助教授、大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学理事。専門は古典中国学。三国志学会事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roatsu
23
本書を副読本にまた「演義」を読み返したくなる一冊。胸を躍らせて読んだ子供の頃は劉備一党が断然英雄だが、大人になれば曹操の凄さや蜀漢の限界がしみじみと分かる。それでも諸葛亮の偉さは不変だが。同時代史に触れる上でのヒントと共に支那伝統の歴史観への示唆も実に意義深い。「あるべき歴史観や理念を表現すること、倫理的な手本となることこそが中国歴史学の究極目的なのであり」という記述は彼の国での歴史は学問以上に思想なのであり、先の大戦を含む我が国との歴史認識で軋轢が生じるのは当然と理解できるだろう。多くの日本人の様に客2019/08/31
リキヨシオ
14
「三國〇双」から入った自分にとってはじめての「三國志」には知らない事ばかりで驚くことが多かった!三國志に関しては、千八百年前の歴史書「三國志」と六百年前の古典小説「三国志演義」がある。一般的には三國志演義が有名との事だけども、いずれも今の王朝から見た、正統国家による「かくあるべき歴史観」が表現されている。史実・三國志は曹操中心とした魏。三國志演義では劉備を主人公とした蜀が中心に描かれた。有名三國武将の経歴や特徴はその過程で着色されたケースが多いとの事。2019/08/30
terve
11
原文に忠実に依っているものの、真新しい内容ではなく、記述も軽い感じでした。三国志を知らない人には概略しか分からず、三国志を知っている人には物足りないという、誰を対象にしたか分からない本でした。ただ、カラーなので現地の息遣いを感じることはできます。2019/07/13
路地裏のオヤジ
5
図や年表がカラーで凄く分かりやすかった!!!2019/12/03
ふたば
5
歴史書は事実が淡々と書かれているわけではない。その歴史書がどのような時代に、どのような立場の者が書いたかによって、内容は偏る。正史として記録されている書物でさえそうなのであるから、それ以外のもの、特に物語性が強く、大衆の心に訴えるようなものは、史実をベースに様々な脚色が加えられていて、うかつに信じては、それこそ誤った歴史を覚えることになってしまう。三国志は、その手本のような書物の一つだろう。あまりにも、世間に愛され、長い時を経てなお、新たなジャンルで生きながらえている。化け物のような書だ。2019/07/17
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