証言UWF完全崩壊の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800288127
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

髙田延彦、独占告白――UWFの全内幕! UFCとグレイシーという2つの「黒船」、そして1990年代後半から始まる総合格闘技ブーム。 “Uの幻想”は崩壊し、「パンドラの箱」を開けざるをえなくなったU戦士たち。 格闘技に侵食され、UWFが完全崩壊に至った内幕を当事者、関係者の証言で詳らかにする。
証言UWFシリーズの最終作についに髙田延彦が登場。 第一次UWFへの移籍から、UWFインターナショナルの崩壊まで、 プロレスと格闘技の間で漂流し続けた男の葛藤と苦悩とは――。

内容説明

夢と理想を追い求めた男たちの苦悩―シリーズ最終作!〓田延彦独占告白、UWFの全内幕!UWFからPRIDE、そしてRIZINへ。歴史が証明した「U」の存在意義。

目次

第1章 Uインター“最強”を追い求めた終着点(〓田延彦―Uインターの後期は、すべてを手放し、一人になりたかった;金原弘光―〓田道場に誘われなかったのは、正直ショックだった;山本喧一―Uインターで“神様”だった〓田さんは孤独だった;鈴木健―田村の「真剣勝負してください」発言で〓田さんは人間不信に;佐野巧真 松井大二郎―〓田さんの引退試合は、桜庭とやればよかったと思ってる)
第2章 リングス“いびつ”な世界の終焉(坂田亘―“シュート”と“ワーク”を超えた恐るべき戦場だったリングス;北沢幹之―前田が人前で、何度も選手を殴るのだけはあんまりかなと…)
第3章 パンクラス“21世紀のプロレス”の消滅(船木誠勝―掌底ルールを捨てたことで、完全にUは終わりました;ミノワマン―ヒクソン戦を狙い続けた男の“プロレス愛”;高橋義生―UFCで負けたらナイアガラの滝に飛び込むつもりだった;山田学―パンクラスを罵倒する前田日明が許せなかった)
第4章 UWF“ムーブメント”に翻弄された男たち(エンセン井上―約束を守らないから、いまでも前田さんを許してない;塩崎啓二―リングスとPRIDE「至近距離」の真実;大仁田厚―UWFがなければFMWはなかった)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

28
たとえば飲食店で若い選手を働かせるのを経営側は「試合が無い時の食い扶持」「引退後の受け皿」と考える。でも選手の方は「拘束され過ぎ」「練習できない」と憤る。どちらも正しいから切ない。あと昔週プロを読んでて腑に落ちなかった疑問が氷解。前田も高田も船木も聖人君子ではない。でもピュアでスター性があって漢気にも富んでたから周囲に利用されて担がれて。やがてそれに気づき、全てにうんざりして独りを選ぶ。焚き付けた悪い大人の名が次々に思い浮かぶ。最後が大仁田という謎の余韻。輝夢と虚無は一字違い。確かに人生の醍醐味、だけど。2018/11/06

緋莢

16
図書館本。「UWF」の話もありますが、どちらかというと「リングス」、「Uインター」、「パンクラス」と その後のUFCやPRIDEの話の方が多いです。高田VSヒクソンに関しては、山本喧一は対戦まで一か月切ってから、ヒクソンと対戦したことのある選手の柔術を見て、高田は自信を完全に喪失したと語る一方、付き人をしていた松井大二郎は体力が凄かったけど、ヒクソン戦の前に風邪をひいてしまったと語っています。どちらが正しい、間違っているではなく、それぞれが見たこと、その中で敢えて語らないことがあるという事でしょう(続く 2019/12/15

0607xxx

15
満を持して高田延彦登場!高田延彦が語るUWFが今作の見所かと思うが、エンセン井上が語るアウトサイダー大阪大会の裏側や元レフェリーの塩崎氏などの証言は衝撃的で、新たな火種となりそうな気も…。シリーズ最終作だと謳っているが、まだまだ読みたいUWF本。2018/10/28

anken99

11
けっこう一気読み。このシリーズも最後か。ここにきて高田がインタビューを受けており、これはこれで貴重か。UWFインター、藤原組、そしてリングスと、それぞれを彩ったメンバーの貴重なインタビューが満載。最後に収載されているのが大仁田ってところもまた味わい深い限り。PRIDEすらなくなってしまい、RIZINへと移行、さらには民放の放送が打ち切りなど、時代の流れを感じてやまない。2022/11/05

まさかず

10
冒頭、「プロレスが持つコンプレックス」という言葉にやられる。最強の格闘技をうたいだした所から幻想は始まっている。プロレスにはプロレスにしかできない表現があるのに。力道山が外国人レスラーを打ちのめす姿に国民が溜飲をさげたように。幻想に憧れを抱き、「強くなりたい」と願った者たちの純粋さが眩しくて、とにかくはかない。この時代に熱狂したファンとしてはプロレスラーが格闘家になっていくのは寂しいものでもあった。時代の移り変わり。強さだけが評価になる世界の純粋さと狭まり。最後が大仁田ということに何の答えか?2018/12/27

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