出版社内容情報
西洋美術に対して、どことなく苦手意識を抱いている入門者に向け、名作の豊富な図版とともに、オールカラーでていねいに解説する西洋美術史ガイド新書です。教養として西洋美術に親しむための基礎的な知識について、知識ゼロの状態からでも本書で一気に学びなおすことができます。美術史を築いた巨匠の意外な人間味あふれるエピソードや、世界史における西洋美術の果たした歴史的な役割を読み解くビジネスパーソン必見の内容です。
内容説明
古代から現代までの西洋美術史を、1時間で理解できるオールカラー新書です。古代エジプト、ギリシャといった文明の勃興期に始まる美術から、キリスト教と関連性の深い中世美術、圧政からの解放により花開いたルネサンス、近世の二大美術様式「バロック」と「ロココ」、多様化の萌芽を思わせる近代、そして混迷する西洋美術を象徴する現代美術まで、全時代をくまなくカバーし、入門者にもわかりやすく解読します。
目次
1 古代美術
2 中世美術
3 ルネサンス
4 バロック・ロココ美術
5 19世紀美術
6 20世紀美術
著者等紹介
宮下規久朗[ミヤシタキクロウ]
1963年、名古屋市生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
42
西洋美術に関して、1時間程度で概要理解することを目的にしたガイド本。古代美術、中世美術、バロック・ロココから19、20世紀、現代美術まで幅広くオールカラーでその時代の絵画、や銅像などの美術作品を紹介する、その時代時代の巨匠のエピソードも紹介されているので、内容は盛りだくさん。 2019/04/04
なつ
24
「1時間でわかる」とあるけど、正直読む前からそれで読むには難しいと思いました。それだけ西洋の美術史は深い。地域の特色、芸術様式が生まれた背景、美術的な用語を理解できたら絵画の見方も変化するのですね。ただ眺めて「きれいだな」、「結構好みの絵だ」という風に感じている私はまだまだですね。一応美術部員だったのに・・・2019/05/29
ケー
20
お手軽にザッと概観して西洋美術を知りたかったので読了。ルネサンス期は超人たちが同じ時代を生きた奇跡的なすごい時代。20世紀のキュビズムやミニマルアート、抽象絵画やポップアートの独自性も面白い。今までほとんど芸術史を知らなかったのでタメになった。2018/10/28
mahiro
13
西洋美術の始まりから現代アートまで有名な作品を載せながらざっと解説している。一時間で・・と銘打っているので解説があっさりすぎるが西洋美術初心者が流れを辿るのに良いかもしれない。2018/11/19
武井 康則
10
著者を高階秀爾の次に来る、美術を紹介する人だと思っているのだが、コメントの量が少なくて良さが伝わらないかな。新書という枠組みなので仕方ないが、作品が小さくてよく見えない。言及している作品で掲載していないものがあり、残念。文が短く要点のみ。主述の関係がおかしかったり、内容の良く分からない文があった。編集者が勝手にカットしたのか。とても1時間では読み切れない。ある程度知っていないとこの手の本は無理だろう。美術だけでなく彫刻、建築まで射程に入れているのはさすが。2024/12/19