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内容説明
一八、飛行機を買いにアメリカに行くぞ!矛盾だらけの父親に溺愛されつつも翻弄された日々。心の底では“なんじゃそりゃ!”ばっかりやった。息子が初めて語る、破天荒な天才漫才師の真の姿。
目次
序章 親父を語る
第1章 素顔の横山やすし
第2章 親父ルール
第3章 芸人・横山やすし
第4章 横山やすしと木村一八の事件簿
終章 墓参り
著者等紹介
木村一八[キムラカズヤ]
1969年11月17日、大阪府堺市生まれ。幼年期の3歳から10歳まで父親とは別々に暮らす。10歳以降、父親と摂津で暮らし、横山やすしの長男として14歳で芸能界デビュー。その後も数々のドラマ、映画に出演するが、19歳のとき傷害事件で少年院に。少年院を出た後、芸能界に復帰するが、その後も傷害事件を起こし、活動の場をVシネマに移す。現在、グローバルな俳優を目指して中国映画などに出演予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
75
刊行時、吉田豪が最高のタレント本だと、激賞していたが。確かに、これは凄い本だ。やすしの長男・木村一八が「自分たち家族への、マスコミが作ったイメージをこわして、実の姿を描きます」という趣旨で執筆したのだが。その「実の姿」のほうが、ことごとく異常かつ強烈であって、読みすすめながら戦慄する。やすしが書いた著書からの引用や、木村政雄へのインタビュー部分が、かなりの分量あるのもありがたい。読後、しばらく「木村家ワールド」から抜け出せなくなる。巻末にある「この場を借りてのお詫び」も恐ろしいことが書かれているし。2022/01/12
あじ
59
芸能界きってのあらくれ者として語られる、横山やすしと息子の一八。二人が関わった数々の暴力事件の裏には、死守するに値した“存在”のあったことが明かされる。容赦のない世間のバッシングと誤解に目を瞑り、耐え続けていた親子だったのだ(傷害なのは紛れもない事実だが…)。2人の同居生活は僅か4年だったという。一八が語る父やすしは、バカのつく子煩悩であり、呆れるほど破天荒で無邪気で寂しがり屋。父と息子はよく似たかわいい親子だった。一八の足枷を、この本が取り払ってくれることを祈りたい。思いの外、のめり込んで読了しました。2018/05/07
A.T
32
1983年公開の日本映画「唐獅子株式会社」主演の横山やすし39歳と木村一八14歳の親子共演を偶然にも最近見ることがあって、80年代の何をしても許されるような破天荒さが懐かしくなり、この本を読むことに。あの年は、やすし「アメリカでセスナを購入」、一八「芸能界デビュー」の順風ノリノリの一年だったのだ。刑期を終えたヤクザが芸能事務所を切り盛りする役というより、まさに横山やすしを演じていた映画だった。一八はまだ思春期前の子ども。→2020/09/19
Nazolove
21
まとめて言えば、この親にしてこの子あり、という感じであった。 やすし師匠は昔の方で話しか聞いたことはないけどなかなかの暴れん坊だったんだな、というのはわかった。 この息子もこの息子で少年院行ってた、なんて話を聞いてると子供もなかなかやんちゃしてたんだな、と思った。 またボートと言えば私も子供の頃ゲームでやすし師匠には泣かされたものだが(分かる人は分かるかも)、こんなにこだわってたとは思わなかった。 やすし師匠の違う一面が見られた本であった。2018/07/01
原玉幸子
18
横山やすしは昭和の関西人にとっては「神」。破天荒に見えて、実は「横山やすしを演じていた」ことや、家族思いの気ぃ使いとのエピソードを知るとほろりとしなくもないですが、幾ら「大義があっての喧嘩しかしない」、「一家のルールが」と言っても、ヤリチンのやんちゃな木村一八の暴れん坊振りは、17億円のやっさんの借金の帳消しも然り、ヤクザと芸能人は一緒……あぁ、やっぱりあの美しい女優さんもそっちの世界の人なんや、と思ってしまいます。感想は、ただ純粋に「面白い漫才を観たいなぁ~」だけです。(●2022年・春)2022/02/21