出版社内容情報
父親が心筋梗塞で倒れ、札幌から地元の田舎町へ戻ってきた宮脇大祐。実家のガソリンスタンドの手伝いをしていると、町で灯油の窃盗事件が多発していることを知る。さらに最近、町の空き家をシェアハウスとして住み始めた、若者達の行動が怪しいと噂が立ち、大祐は犯人探しに乗り出すと――。大祐はすぐに札幌に戻るつもりだったが、振り込め詐欺や、狩猟事件、殺害事件など町で起こる事件に巻き込まれ、町への考え方が変わっていく……。『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。
内容説明
北海道十勝の外れにある限界集落「オーロラ町」に、28歳の自動車整備士・大祐は帰ってきた。病に伏した父の仕事を手伝うための一時帰省だ。しかし町おこしに腐心する料理人・安藤の熱意に触れ、地元への想いに変化が生じ始める。一方、町では灯油泥棒や募金詐欺、殺人事件が勃発。なぜだか探偵役を担うはめになった大祐は、事件と過疎から町を救えるのか?北海道の魅力も満載の全4篇!
著者等紹介
八木圭一[ヤギケイイチ]
1979年、北海道十勝生まれ。横浜国立大学経済学部国際経済学科卒業。雑誌編集者、コピーライターを経て、現在はIT企業のUXライター。第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『一千兆円の身代金』にて2014年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
184
ミステリーは弱めで、町おこしをテーマといった話ですね。おそらくいや間違いなく陸別町がモデルです。主人公の大祐の成長を見続けつつ、地域活性化についてどうあるべきか考えさせられますが、あと少し掘り下げてくれればいいかな。それにしても今では、ここまで訛って北海道弁丸出しで喋らないと思います。登場人物の会話の北海道弁がオーバーすぎて疲れますね。北海道に住んでる者としては、逆に違和感を感じてしまいました。全体を通して郷土愛は感じそれなりに面白かったですが、少し惜しいかな。2019/05/10
ダイ@2019.11.2~一時休止
85
連作短編集。事件解決と町おこしのお話。章ごとにメインが変わり、事件に巻き込まれて解決していくって感じ?。2018/10/02
あつひめ
53
北海道とかオーロラとか…ついつい反応して読みたくなってしまう。まずはタイトルで釣られたかな。北海道に住んでいても札幌近郊しか知らないから言葉がこんなに方言を使うのか…と再発見。シリーズ化されたら、地方の悩みとか大変さとか時には楽しいこととかいろんなネタをぶち込んでいくともっと読みたくなるのに…と今から次回作を期待してしまう。事件解決には、ちょっと都合良すぎ感はあったけど、まあ、それはそれで。2019/02/01
ちょん
21
北海道旅行に向けて北海道本‼️地方再生要素が目立ってましたが、それについては尻切れな感じ。ご当地ミステリーは楽しめました(*^^*)鮭とば、イクラ丼…食べたいものばっかり…鹿肉もまた食べたい。「鹿男」を読んでから鹿って本当に美しい生き物だなぁと思っていますが…鹿肉は美味しい。もどかしい気持ちを抱きながらも、どっちも「美」って入ってるなぁ、とどうでもいいことに気づく。(笑)2018/10/19
きょん
15
探偵?という程の推理はしてないと思うんだけど、町おこしに二の足踏んでる様子はリアルでむしろ好感もてる。2018/09/19