出版社内容情報
2017年2月9日の新聞報道(各紙一面扱いでした)で、江戸城の築城時の絵図を千田嘉博氏が解読し、江戸城が当時最強の要塞として作られたことが明らかになりました。いままで、江戸城は徳川家康の権威の象徴として天守閣を持ち、お堀をめぐらせ威容を誇ってきたものと考えられてきました。しかし、それだけではなく、西の備え(豊臣家とその家臣)として、要塞としても機能していたことが明らかになりました。その江戸城の新発見に基づいて、真実の江戸城を明らかにします。
内容説明
徳川家康が築城した江戸城は、いくたびもの改築や焼失によって、その本当の姿は、はっきりしていなかった。しかし、二〇一七年二月八日、松江市が発表した「江戸始図」によって、その姿がより鮮明に浮かび上がってきた。「江戸始図」とは、家康が築城した初期の江戸城の絵図のことである。これによって、江戸城が強力な要塞機能を備え、当時最高の高さを誇っていたことがはっきりわかった。本書は、その「江戸始図」を解読した奈良大学教授の千田嘉博氏と歴史研究家の森岡知範氏が、江戸城と江戸の都市の歴史について解説した一冊である。最新の研究による江戸の姿がここにある。
目次
第1章 「江戸始図」の意味と価値
第2章 計画都市・江戸
第3章 城としての江戸城
第4章 江戸の城下
第5章 家康入府以前の江戸の歴史
第6章 家康の生涯と城
著者等紹介
千田嘉博[センダヨシヒロ]
1963年生まれ。城郭考古学者。大阪大学博士(文学)。奈良大学文学部文化財学科教授。各地の中、近世の城郭の発掘調査、整備に関わるほか、世界と日本の城の比較研究を行っている。2015年に濱田青陵賞を受賞。2016年にNHK大河ドラマ『真田丸』の真田丸城郭考証も務める
森岡知範[モリオカトモノリ]
1966年生まれ。専門誌の編集を経て、歴史研究家に。戦国時代を中心に古代から近代までを幅広くカバー。近年は、茶人・商人・武人の交流を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mr.チャーリー
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まるこ