宝島社新書
真説 楠木正成の生涯

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800270924
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

戦後教育の中で、天皇への忠臣であったがゆえに、ゲリラ戦法や奇天烈な戦法の武士としてしか紹介されてこなかった楠木正成。しかし、日本で唯一、孫子の兵法と闘戦経を体現した人物が楠木正成です。闘戦経とは、孫子の兵法にある勝つためだけの戦法をよしとせず、そこに武士道精神を柱とした、人間としての武士の戦いを説いたものです。そのような武士道を真から体現した楠木正成の本当の姿を、貴重な歴史書である『太平記秘伝理尽鈔』をもとに描き出します。

内容説明

鎌倉時代から南北朝時代にかけての日本で最強の精鋭軍団を育てた楠木正成。彼の将兵は皆、人生を意気に感じて正成の下で戦い、正成のために死ぬことを至上の喜びとしていた。あらゆる兵法書を血肉化し、『孫子』を超えた日本の兵法を完成させ、卓越した統率力でそれらを実践、時代の流れを変えた楠木正成。本書は自衛隊指揮官・教官を歴任した家村氏が『太平記評判秘伝理尽鈔』の現代語訳を通して、知られざる楠木正成の実像、とりわけ家臣・兵士や領民の心を引きつけたその人間的魅力を明らかにする。現代社会を生きる組織リーダーたちにとって「必読の書」である。

目次

序章 忘れられた英雄「楠木正成」
第1章 鎌倉幕府の御家人時代
第2章 赤坂城の戦い
第3章 天王寺迎撃戦
第4章 千早城の戦い
第5章 千早謀略戦
第6章 飯盛城攻略戦
第7章 京洛の戦い
第8章 湊川の戦い
第9章 楠木正成の智・仁・勇

著者等紹介

家村和幸[イエムラカズユキ]
兵法研究家、防衛大学校卒(国際関係論)。幹部任官後、北海道の戦車連隊にて戦車小隊長、情報幹部、運用訓練幹部として勤務、その後、指揮幕僚課程、方面総監部兵站幕僚、戦車中隊長、陸上幕僚監部教育訓練幕僚、偵察隊長、幹部学校戦術教官、研究本部研究員などを歴任し、平成22年10月退官、予備自衛官(予備二等陸佐)となる。現在、日本兵法研究会会長として、兵法及び武士道精神を研究しつつ、軍事や国防について広く国民に理解・普及させる活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hiyu

7
著者の一部感情論的な記載は気にならない訳ではないが、楠木正成のイメージが変わったと思う。特に楠木正成の法への考えて方は頷ける点が少なくない。2017/06/24

みこ

2
タイトルから正成の生涯は?出自は?などそういった謎を検証していく歴史本かと思いきや兵法専門の著者による戦術解説でした。 正成の偉大さは伝わったけど、古典の現代語訳みたいな文章は少々読みにくかった。2017/06/23

siru

1
楠木正成というと、ゲリラ戦法のイメージしか持っていなかったので、小勢が多勢にどうやって立ち向かったのか、虚報をどのように用いたのかが理解できる。登場人物の語り口の途中で項目が変わることや、著者の感情が強く入りすぎてしまう部分は、本の難易度を勝手に上げてしまっている感じがする。2017/06/18

Tomotaka Nakamura

0
楠木正成は政治的な理由で毀誉褒貶が激しく、今の時代正確な考証がされていないと感じていたので、こういった本が出たのは正直嬉しかった。だが、、、結局は著者のバイアスのかかった表現が、せっかくの戦史考証を妨げている気がする。2017/06/04

iota1204

0
楠木正成の正史的なものとして、正成の戦歴と、知略の教えをとく本だが、一歩間違えると、自己啓発かビジネス書敵扱いになりかねない。また講談師見てきた風を言い的な記述もあり、信用のおけない本である。いかに楠公好きでも行き過ぎるとこうなってしまうという、悪例である。

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