父「永六輔」を看取る

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800269591
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2016年7月7日、昭和を代表する「才人」が逝った――。
永六輔、享年83。本名、永孝雄。
ラジオ・テレビ番組の演出、作詞家、ラジオパーソナリティーなど多彩な才能で知られた。
逝去から1年。
長女が10年におよぶ笑いあり・涙ありの介護の日々を、初めて綴る。

「世に知られた〝六輔?としてしか存在しなくなってしまったように思える父を、
〝孝雄?だった父として少しでも自分のほうへ引き戻すことができるのではないかと思った。
自分自身の精神安定のためにもそうしなければ、と思った。」(本書はじめに より)

タレント「六輔」と父「孝雄」の間で揺れていた長女が、介護を通じて初めて真正面から向き合った父と娘の物語――。

内容説明

「父は車椅子になっても、どこかに『これは楽しい!』を見つけることができる人でした」―。永六輔、永眠までの10年間、長女が初めて明かす、笑いと涙の介護の日々。

目次

はじめに 皆さんの“六輔”とわたしの“孝雄”の間で
第1章 最愛の妻に先立たれて―病院嫌いな父、病院に通う
第2章 大腿骨骨折からの介護入門―リハビリに精を出す
第3章 車椅子の上で―父の前向きな姿勢に助けられて
第4章 在宅介護で父を看取る―親子三人水入らずの最後の夜
終章 父亡きあとに―父の最期を見て
おわりに 上を向いたときに、夜の星を見上げたときに

著者等紹介

永千絵[エイチエ]
映画エッセイスト。1959年、東京都生まれ。永六輔(本名・永孝雄)の長女。成城大学文芸学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

73
自分は永六輔さんが大好きだった。カバンひとつで旅に出て、気ままに演劇や映画を鑑賞する姿をラジオで聴き、そんなスタイルに自分は大きな影響を受けた。そんな永さんも晩年は病気やケガで苦労した。そんな永さんを二人の娘さんが介護した姿を、長女の千絵さんが一冊の本にまとめたもの。介護の大変さと、死の直前まで元気そうに振舞っていた姿と裏腹に、次々に悪化する症状が記されていて、読んでいて何ともやりきれない気持ちになったのと、支えた娘さんに、ご苦労さまと伝えたかった。それと、日頃知る永さんの裏の姿を知り驚いた。2017/10/19

fwhd8325

45
若い頃は、永さんの著作も読んだし、ラジオもよく聴いていました。晩年のラジオも欠かさず聴いていましたが、亡くなってから、ぽっかり空間ができてしまったようです。亡くなって、永さんに関する著作は、これが初めてです。娘さんの著作なので手に取りましたが、個人的には、ご家族、身内の範囲で留めておいても良かったのではないかと思います。永さんは私たちとっても父親だったという描写がありますが、その通り永さんには、様々な人たちがそれぞれに思いを大切しているんだと、強く感じます。2018/02/15

とよぽん

24
父親が超有名人であるため、千絵さんはお父さんを「永 六輔」ではなく本名の「孝雄」さん、と呼び、自分の父として保ってきた。それが、10年余りの在宅看護を通して千絵さんの中に変化が起こり、本書のタイトルに表されている。永さんの家族の、とびっきりの温かさが伝わる書き下ろしだ。2017/11/19

書の旅人

15
伊那へ帰る前に行き着けの本屋へ…。永さんの写真が父と重なり、手に取りました。逝って16年もたつのに…。永六輔さんを知ったのは、ラジオから。父が運転する車に乗ると、小沢さんの小沢昭一的こころと、永さんの誰かとどこかでをよく聴きました。ある意味、終活を始めた私がこの本に出会ったのは、父が読めと勧めてくれたのかもしれません。私は要領が悪いから、今から始めても遅くはないでしょう。先を見据えるからこそ、充実したものになると思うのです。2017/08/26

Nobuko

10
読んでいて 母の時のことと重なることが多く・・ さっと読むことができず、じっくり読んでしまいました。 自分の最期のことも考えておかなきゃなぁ・・2018/02/11

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