内容説明
南場智子会長はなぜ、取材拒否するのか?徹底検証!10サイトの大量集団盗用事件。ユーザー・広告主・株主を欺いた脱法ビジネスの全手法!
目次
第1章 DeNAキュレーションサイト閉鎖の内幕(DeNA「大量パクリメディア」全10サイト閉鎖騒動の顛末;村田マリの「盗用ビジネス」に50億投資―「守安独裁帝国」の歪んだガバナンス;ひろゆき氏インタビュー「嘘とゴミはネットからなくならない」 ほか)
第2章 “ネットビジネス”のずるい手口(NAVERまとめ、グノシー、サイバー―DeNA失墜にほくそ笑む面々;DeNAパクリサイトの記事を量産した1文字0・5円の最底辺ライターたち;DeNAキュレーションサイトの盗用推奨マニュアルとライター募集要項 ほか)
第3章 ネット広告の危うい世界(DeNA「大量集団盗用」の裏にネット広告の詐欺的カラクリ;過労&パワハラ自殺と不正請求事件―電通「ネット広告事業」の闇;ネット広告を着実に制圧するグーグルとフェイスブックの思惑 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
49
社会、企業、そして個々人の権利と義務。”奴隷”となることなく、自律が問われるネット時代。ネットの功罪に焦点があたりがちだが、根底の社会問題解消が先決。一文字0.5円?売却屋?人類の尽きることのない金欲の齎す悲喜劇。”都市伝説”には笑う。一方、村上氏の経歴やDeNA社のビジネスモデルなどは、事の本質とは異なる気がする。故に楠木氏の論旨が最も腹落ちする。企業経営論ではなく事業経営論!に同感。加えて、現代企業に求められる倫理観と社会性。DeNA社の危機管理は確かにお粗末。学ばない経営陣という印象は拭えない。2017/03/18
九曜紋
7
重厚長大産業から軽薄短小へ。オールドエコノミーからニューエコノミーへ。ネットの発達により産業の中心が大きく変化した。学生が保守的になり、安定した大企業を志向する者がいれば、一方でネット企業を志向するチャレンジ精神旺盛な者もいる。変化には何らかの副作用が伴うのは不可避なのかもしれないが、コンプライアンスの意識が希薄なのは日本に特有の現象なのだろうか?ネット企業へは高学歴な人達が集まっているが、ノブレス・オブリージュの精神を忘れないでほしい。2017/03/22
gokuri
1
単なる告発本や暴露本ではない。執筆者の構成がルポライター、学者、IT実業家、ライター、法律家など多様であり、それぞれがかなりきちんとした主張をしている。ネット社会における広告と広告事業の利益構造、あやうさが多角的に理解できる。そして、そうしたネットからなにがしかの情報を利用しているユーザーに警鐘を鳴らしている。2017/03/24
たぬき
0
民主主義は愚民政治である2018/01/27