出版社内容情報
水木 しげる[ミズキ シゲル]
著・文・その他
内容説明
水木しげる先生が遺した傑作妖怪画のなかから、海外の妖怪をセレクト!個性豊かな世界の妖怪たちが色鮮やかに蘇る、総天然色368ページ!
目次
第1章 ヨーロッパの妖怪
第2章 ギリシャ神話の魔物たち
第3章 アメリカの妖怪
第4章 アジアの妖怪
第5章 世界の悪魔たち
第6章 アフリカの妖怪
第7章 オセアニアの妖怪
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ。鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争において激戦地ラバウルへ出征。爆撃によって左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て漫画家になる。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞。2015年11月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うなぎ
16
表紙はバッグベアード様。彼が水木しげるの創作キャラだとは初めて知った時はほんのりショックだったっけ。ぬらりひょんといい、妖怪のボスはなんでこの人にしたんだろう。今思うとベアード様はルドンの目玉気球のオマージュだよね。本作も日本に負けず劣らず奇妙な見た目の妖怪やら妖精やら悪魔やら精霊の混じるカオスぶりで楽しかった。ギリシャ神話で文章でしか想像してなかったスキュラやテュポーンなどの怪物が水木しげるの画力と想像力でスンゲェやつだと分かった。2022/09/19
テツ
15
表紙を飾るバックベアードは水木しげるにより創作された妖怪だけれど、京極夏彦の『豆腐小僧双六道中』によれば、生理的な恐怖や自然現象、人の恨みつらみの説明として生まれた妖怪ではなく、キャラクターとして成り立っている(豆腐小僧のような)妖怪こそが妖怪の完成体だということなので、バックベアードが水木しげるの漫画内で大物として描かれているのも納得できる。今はもう絶滅しかかっている世界中に広がって生息していた幻想世界の住人たち。人間は神様を殺してしまったように怪異譚も妖怪もこの世界から駆逐してしまった。寂しいよな。2023/02/05
HaruNuevo
7
濃密、細密、濃厚な背景に、どこかユーモラスな姿の妖怪たちを載せて、唯一無二の水木ワールドが展開される。 身も蓋もないネーミングの『キンタ○妖怪』には吹き出した。2022/08/21
Tomonori Yonezawa
4
地元図書館▼2022.6.15 第1刷▼7章367頁、妖怪を世界の地域毎にカラーで紹介。総数は240位。▼水木先生の絵なので、自分の知ってる妖怪とイメージが違うって人も多いでしょうな。ポケット図鑑なので絵は小さく細部までじっくりと見るってのには不向きです。▼もうすぐ小5になる次男君、図書館で世界の神話みたいな本を借りて読み始めた。児童館から俺が借りて読ませたのがコレ。俺の感覚だと親戚みたいなもんだが、次男君はかなり違和感があった模様。▼妖怪の名前にローマ字綴りがあればIDとかパスワードに使えたのにな。2023/04/02
まつり
3
すでに本棚にある『妖怪ビジュアル大図鑑』(もちろん水木しげる御大!)と双璧をなす一冊。『妖怪ビジュアル大図鑑』は日本の妖怪オンパレードだが、こちらはタイトル通り『世界』の妖怪。しかし「アルプ・ルアハラ」「スパンキー」「ピクシー」など、御大の『妖精』について書かれた著作でお目にかかった存在もちらほら。厳密な区別はないということか。「キン〇マ妖怪」(棲息地 マレー半島)とか下ネタズバリの妖怪もいて思わず苦笑。360ページ超、オールカラーでこの価格! 素晴らしい!2022/07/11