出版社内容情報
『死亡フラグが立ちました! 』で鮮烈デビュー、ドラマ化もされた「ドS刑事」シリーズなど次々にヒット作を生み出す著者が、初めて挑んだミステリー×サスペンス×ラブ×ファンタジー、待望の文庫化! 一人寂しく迎えた25歳の誕生日も終わろうとしている23時半。八木沼真知の部屋を、見知らぬ男が訪ねてきた。顔も名前も覚えはないが、男はなぜか真知の昔からのあだ名や好物を知っていて……。一方、サラリーマンの美門玲二は、自分の記憶がないあいだに、周囲で不可解なことが起きていることに気づきつつあった。交わるはずのないふたつの人生をつなぐものとは何か――。
内容説明
ある夜、八木沼真知の部屋を見知らぬ男が訪ねてきた。初対面にもかかわらず、彼はなぜか真知の昔からのあだ名や好物を知っていた。一方、周囲で不可解なことが起きているのに気付く美門玲二。どうやら眠っている間に、別人格が勝手に行動しているようなのだ。本来交わるはずのない二人の運命を結び付けるのは、半年前のとある転落事故―。真知は恋人を失ったその事故について調べ始める。
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『死亡フラグが立ちました!』(宝島社)にて2010年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
55
読み進めるうちにだんだんと人間関係がわかり、謎も解けていく。こういうサラッとした感じのミステリ、好きです。2017/03/06
カメ吉
39
七尾作品にしてはかなりマトモっぽい?話でしたがテンポが良くて読みやすかった。 階段から転落死した男が現場に居あわせた別の男に憑依して恋人を守ったり自分の転落死の謎を解いていくという映画『ゴースト』風なちょっといい話と切ない話が混ざって読後感はよかった。 けど、いつもの毒気がなくこの作者らしくはなかった。2017/04/21
佳蓮★道央民
33
★★★★★これ面白かったな!何て言うか、七尾与史さんって精神、発達関係について詳しいんだね!ミュンヒハウゼン症候群とか、解離性同一性障害、多重人格についていっぱい詳しく書いてありました!読んでて楽しかったです(^o^)薬の眠剤についての話もあったかな。何て言うか、精神、発達関係について興味がある人はこれ読んで欲しいな!それに主人公の真知が本好きで、本についてもいっぱい書いてました!にしても憑依とか現実にもあるから何処で何が起きるか分からないよね。七尾与史さんって親父ギャグって言うかダジャレ好きよね(笑)2019/08/22
Moemi
32
単行本で既読ですが、文庫本版を購入しました。七尾与史さんのグロかったりエグかったりする描写は鳴りを潜めた、爽やかな読後感のミステリーです。恋愛の描写も結構濃いめで、特に主人公の八木沼真知と恋人の織田祐三の出会いが素敵でした。カリスマ書店員とミステリ談義から始まる恋だなんて私もしてみたいです!とは言っても、私の場合そこまでミステリに精通しているわけではないので結局無理ですが…。2017/03/09
Junichi Yamaguchi
30
『サロゲート』… 恋愛要素もあるポップなSFミステリー。 このような内容の物語は七尾さんでは初めて読んだかな⁈ ダジャレなタイトルでは想像がつかないクライマックスに涙。。2017/04/06
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