宝島社新書
生前退位をめぐる安倍首相の策謀

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800267153
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0221

出版社内容情報

2016年8月に生前退位のお気持ちを述べられた天皇陛下。しかし、そのお気持ちは特別法という一代限りの法の制定で収拾されようとしています。そして、安倍首相は、宮内庁の長官を更迭し、次長を長官にすると同時に、警察官僚を次長にすえて、天皇陛下を監視下に置いたのです。いま宮廷では何が起こっているのか、その真実を描き出します。

内容説明

形式的な有識者会議を盾に、特例法で一代限りの退位を可能にしようとする安倍政権。高齢化が進むいま、今後も同じ問題が起こる可能性が高いにもかかわらず、一代限りという形で解決を図ろうとしている。そこには生前退位問題はさっさと片付けて、本丸の憲法改正に歩を進めたいとの思惑が透けて見えてくる。はたしてそれでいいのか。これで平和への深い思いと、象徴天皇としてあるべき天皇像を追い求めてきた陛下のお気持ちを実現することになるのか。生前退位をめぐる安倍政権の思惑、陛下の生前退位にかけるお気持ち、制度上の問題と歴史など、生前退位のすべてがわかる一冊。

目次

第1章 天皇陛下と安倍首相の確執?
第2章 退位までのハードル
第3章 天皇の生前退位への思い
第4章 生前退位の法的根拠
第5章 象徴天皇とは
第6章 象徴天皇として明仁天皇の歩みと言葉
第7章 生前退位実現への道のり

著者等紹介

五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年長野県茅野市生まれ。1982年、早稲田大学第一文学部卒業。1983年に中日新聞社東京本社へ入社し、1997年に大韓民国の延世大学校に語学留学。ソウル支局、中国総局勤務を経て、現在、東京新聞編集委員。2012年1月に、金正男の告白本『父・金正日と私』を出版。同作で、第44回大宅壮一ノンフィクション賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
これ、題名がおどろおどろ過ぎますね。最近の新書の悪い傾向だと思います。筆者が東京新聞の編集委員だから、反安倍色はありますが、それほど濃厚ではありません。中身はオーソドックスに一連の問題の経緯や歴史的背景、法律上の課題、今後のスケジュール等がまとまった1冊。様々な参考書籍からの引用が多くて、やや読みづらい。もう少しドラマチックな場面等を入れた方が面白かったと思います。2017/07/12

謙信公

6
安倍礼賛本が続いたので、たまには批判本を。読んでいてもやもや感が。著者の安倍発言の解釈が理解できない。天皇のお言葉も、できるだけ政治的な発言を避けようとされている配慮を、なぜ政治的な圧力と捉えるのか?安倍思想が「神話がかった見方」とするが、記紀は神話から始まるのだから当然。靖国参拝批判もピント外れ。天皇と首相の立場の違いが分かっていない。憲法上、戦争を止められるのは首相だ。万世一系の捉え方もおかしい。伝統は時代に即して変化するだろうが、本質的な部分は変えてはならない。結局この本、何が言いたかったのだろう?2019/05/18

ピラックマ

3
天皇陛下の退位問題に関して色んな視点からまとめた本としては良い本だとは思うが、タイトルに惹かれて読むと肩すかし。右派現政権との確執のようなことは殆ど記述無し。皇室典範改正まで踏み込むと色々事務処理に追われて改憲まで手が回らなくなるからと軽く触れて終わり。2017/03/17

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