出版社内容情報
2016年8月に生前退位のお気持ちを述べられた天皇陛下。しかし、そのお気持ちは特別法という一代限りの法の制定で収拾されようとしています。そして、安倍首相は、宮内庁の長官を更迭し、次長を長官にすると同時に、警察官僚を次長にすえて、天皇陛下を監視下に置いたのです。いま宮廷では何が起こっているのか、その真実を描き出します。
内容説明
形式的な有識者会議を盾に、特例法で一代限りの退位を可能にしようとする安倍政権。高齢化が進むいま、今後も同じ問題が起こる可能性が高いにもかかわらず、一代限りという形で解決を図ろうとしている。そこには生前退位問題はさっさと片付けて、本丸の憲法改正に歩を進めたいとの思惑が透けて見えてくる。はたしてそれでいいのか。これで平和への深い思いと、象徴天皇としてあるべき天皇像を追い求めてきた陛下のお気持ちを実現することになるのか。生前退位をめぐる安倍政権の思惑、陛下の生前退位にかけるお気持ち、制度上の問題と歴史など、生前退位のすべてがわかる一冊。
目次
第1章 天皇陛下と安倍首相の確執?
第2章 退位までのハードル
第3章 天皇の生前退位への思い
第4章 生前退位の法的根拠
第5章 象徴天皇とは
第6章 象徴天皇として明仁天皇の歩みと言葉
第7章 生前退位実現への道のり
著者等紹介
五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年長野県茅野市生まれ。1982年、早稲田大学第一文学部卒業。1983年に中日新聞社東京本社へ入社し、1997年に大韓民国の延世大学校に語学留学。ソウル支局、中国総局勤務を経て、現在、東京新聞編集委員。2012年1月に、金正男の告白本『父・金正日と私』を出版。同作で、第44回大宅壮一ノンフィクション賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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