出版社内容情報
象徴天皇としてのお立場を深く熟慮され、8月に「お気もち」を表明された天皇陛下は、これまでどのようなお言葉を発してこられたのか。震災など国民が困難に直面したとき、両陛下は被災地に赴かれ、国民をやさしくつつみこみ、ねぎらいのお言葉をかけられる。また、戦地への慰霊では平和への願いを伝える。一方で天皇家のご家族に向けた温かいお言葉も発せられる。天皇陛下が発せられた100のお言葉を厳選した一冊です。
内容説明
国民を慈しむ愛と平穏の魂。やさしい御心がにじみ出た励まされるお言葉集。万人に心を寄せる愛と平穏のまなざし。朝日新聞社の5万枚の写真から厳選した100枚と読む。
目次
第1章 象徴としての役割(立太子の礼;有言実行 ほか)
第2章 国民を思うお気持ち(焼け野原の東京を見て;気遣いを忘れない ほか)
第3章 平和への信念(米国の少年たちへ;同じ“若者”として ほか)
第4章 ご家族とともに(伴侶へのねぎらい;結婚で得られたもの ほか)
第5章 自身を高める(18歳の抱負;教育は時代で変わる ほか)
著者等紹介
山下晋司[ヤマシタシンジ]
昭和31年、大阪市生まれ。関西大学卒。23年間の宮内庁勤務の後、出版社役員を経て独立。独立後は皇室ジャーナリストとして『皇室手帖』の編集長などを務める。現在は、各メディアで解説等を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なにょう
20
サクッと読めるはず…が、ところどころそれはどういうこと?と引き込まれるところがある。品位、立派な大人ってどういう人?日本って何?この本を読んだら分かるかもしれない。★元首が軍人じゃなくてお歌を作ったり、学問に勤しんで、弱者に寄り添って、みんなの幸せをお祈りする。ユニークな存在だ。★自分の良心に忠実であれ、誠実で思いやりを持て。つまり忠恕であれと天皇の生き方は教えてくれる。2017/02/05
定年(還暦)の雨巫女。
13
《私-図書館》現天皇の御言葉集。戦争の話や家族の話。皇太子時代から、高齢に成られても、精力的に自ら行動されている。天皇陛下でいてくださってよかった。2017/03/19
G-dark
12
上皇陛下がまだ皇太子だった頃からのお言葉をまとめた本。「障害者や高齢者、災害を受けた人々、あるいは社会や人々のために尽くしている人々に心を寄せていくことは、私どもの大切な務めであると思います」といったように、「心を寄せる」という表現がとても印象的です。先の大戦で命を落とした国内外の方たちの悲しみや、今なお基地問題を背負わされている沖縄の方たちの苦しみも含めて、決して忘れずに、その悲しみや苦しみに心を寄せる…。難しそうなことですが、大切なことですよね…。2020/04/27
BEAN STARK
10
令和の始まりの一冊はこれ。日本国憲法の「象徴天皇制度」の下で即位された初めての天皇。「子供達の成長は、自分自身を顧みる機会を作ってくれていると感じています。」ご自分の手元でお子様を育てられる方針。2019/05/11
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