北杜夫マンボウ文学読本

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784800262530
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

文学、父・茂吉、昆虫、医師、躁鬱、マンボウ・マブセ共和国…多面的なるマンボウの視線。

目次

第1章 北さんがめぐった土地、時(秘蔵写真集“齋藤宗吉”の肖像;北杜夫の足跡 ほか)
第2章 北さんをめぐる人びと(楡家の人びと、斎藤家の人びと;マンボウ対談コレクション:斎藤茂太 ほか)
第3章 北さんの頭の中(『どくとるマンボウ航海記』照洋丸の旅路を追う;北杜夫が愛した児童マンガ ほか)
第4章 北さんが遺したもの(北杜夫による自作解説―傲慢と韜晦;特別寄稿:堀江敏幸―顔はあくまでひとつ―北杜夫の仕事 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

25
また「航海記」や「青春記」を読み返したくなった。写真が豊富。本や漫画に埋もれて寝そべっている北さん、満足そうな表情でいい(笑) 昭和56年、世田谷区東松原に突如として誕生した「マンボウ・マブゼ共和国」もたのしい。北さん流のジョーク。しかし、マブゼ共和国の紙幣・硬貨・VISA・文華勲章(「文化」ではない)・特注煙草まで作ってしまう熱の入れようはやはり躁期だったからか(笑)2016/11/06

クプクプ

17
喜美子夫人が北杜夫の作品の中で「幽霊」が一番好きだと知り、意外に思いました。辻邦生との対談がよく、辻邦生の作品も読もうと思いました。「精神科医が読む北杜夫」。精神科医で作家の春日武彦さんの文章も世間一般の北杜夫の躁鬱病と見方が違ってよかったです。北杜夫の文章の中で、世の中の書物に対して「私は世間一般の人よりも、その微妙な細部を味わうことができる」と書かれていて、印象に残りました。私ももっと読書をがんばろうと思いました。また、北杜夫の作品が小説とエッセーにわけて紹介されていて電子書籍の情報も少しありました。2016/11/11

ワンタン

15
北杜夫のどくとるマンボウものは10代はじめから半ばまで、繰り返し読んだ。今思い返すと幸福な読書体験だったと思う。当時読んだ対談かエッセーで話題に出ていた、何にでも使える「万能ハガキ」の現物(の写真)をこの本で初めて見て、声を出して笑ってしまった。マブゼ共和国の写真もこんなに沢山まとまって見るのは初めて。当時は北杜夫に感化されていたな。新島々から徳本峠を越えて上高地に登ったくらい。2017/07/31

スプリント

10
北杜夫氏の作品はバラエティに富んでいて好きです。小説だけでなく赤裸々に躁鬱病を綴ったエッセイもユーモアに溢れていて楽しめました。そんな北杜夫氏の作品や交友関係、家族との関わりについて紹介した本です。2016/12/08

ワッツ

7
マンボウの人柄が偲ばれる。マブゼ共和国の文華勲章は色んな人がもらってたんだな。星新一まで受勲してたとは驚きだ。マンボウと佐藤愛子さんの樹座の写真には、文士劇団と書いてあったが、樹座は素人劇団である。2017/02/12

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