内容説明
最近のアメリカにおけるデューイ復興の動きに呼応して、教育思想、哲学・論理学、倫理学・心理学、社会科学、価値論・科学論、宗教論・芸術論、ポストモダニズム、フェミニズム等の分野ごとにデューイの思想を検証し、新時代への展望を試みる。
目次
序論 現代デューイ思想再考
第1章 デューイ教育思想の再評価
第2章 デューイ哲学・論理学の再評価
第3章 デューイ倫理学・心理学の再評価
第4章 デューイの社会科学についての再考
第5章 デューイの価値論・科学論の再考
第6章 デューイの宗教論・芸術論の再考
第7章 デューイとポストモダン
第8章 デューイとフェミニズム
第9章 明日への展望とデューイ
著者等紹介
杉浦宏[スギウラヒロシ]
最終学歴、早稲田大学大学院(旧制)。現在、元東京国際大学教養学部教授
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感想・レビュー
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りょうみや
20
教育、哲学、倫理、心理学、社会、宗教、芸術などデューイの幅広い思想の24節の論文集。それぞれで筆者が違いデューイのその分野での思想をよくまとめていると思えるものから、ほとんど自分の考えを述べているだけと思えるものまで様々。デューイの原書に触れずデューイ解説のみを評価している節もある。総じて言えば、少なくともデューイの入門書には向かない。2019/12/08
けいぎ
0
論文集だが、ちゃんと分野を割り振ってあるし、書かれていることは基本的なことなので、そこまでハズレは無い(一部ひどいのはある)。全体として安定的だとおもう。まあ、逆に言うと凡庸ではある。__デューイの仕事の広さに感服してしまう。万能人みたいに見えてくる。論理学、存在論、科学論、教育論、社会論、政治論、芸術論、宗教論などなど。なるほど再評価に値する人物である。2014/11/26