出版社内容情報
不慮の事故でたった一人の肉親の父親を失った、大学一年生の千尋。彼に残されたものは、尾道の坂の上に建つ、古民家カフェ『夜咄堂』だけだった――すべてを処分しようと、夜咄堂を訪れた千尋を迎えたのは、自分たちを「茶道具のつくも神」だと言う見慣れない二人。戸惑いながらも千尋は、つくも神たちから茶道の指導を受けつつ、父の思いが残された夜咄堂を続けることにする。が、彼には茶道に対する複雑な思いがあって……。広島・尾道を舞台に、つくも神と茶道、切なさと温かさが交差する再生の物語。第4回「ネット小説大賞」受賞作!
内容説明
たった一人の肉親である父親を失った、大学一年生の千尋。彼に残されたのは、父が経営していた尾道の古民家カフェ『夜咄堂』だけだった。すべてを処分しようと、夜咄堂を訪れた千尋を迎えたのは、自らを「茶道具のつくも神」だという見慣れない二人。戸惑いながらも千尋は、つくも神から茶道の指導を受け、父の思いが残された夜咄堂を続けることにするが…。切なさと温かさが交差する再生の物語。第4回ネット小説大賞受賞作!
著者等紹介
加藤泰幸[カトウヤスユキ]
1983年、佐賀県鳥栖市生まれ。『尾道茶寮夜咄堂―おすすめは、お抹茶セット五百円(つくも神付き)』で第4回ネット小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
88
父の遺した茶寮を大学生の主人公が引き継ぐ。茶道具の付喪神に茶道を教わりながら、客をひととき幸せにするというお話。設定はかなり??だけど、お茶のあれこれをとても丁寧に描いてあるのがいい。歴史、道具、おもてなしの心…これ1冊でけっこう知った気になる。尾道の良さも盛り込まれていて楽しく読めた。2019/02/03
wata
53
尾道も茶道も大好きな私には、読んでてまったり、そしてそんなに早く茶道上達せんしっ!とツッコミたくなりますが、主人公が好青年なので良しとしよう♪2018/03/24
くりり
52
尾道と茶道、どちらも馴染みがあるけど遠い存在、思わずGoogleで夜噺堂を探してしまう(笑) 2020/01/01
ぐっち
30
父が遺した茶寮を売り払うつもりで訪れた主人公が、つくも神たちと一緒に茶寮をやっていく話。尾道は3年前に行ったので、あの坂道と穏やかな海を思い起こしながら、お茶をいただく話を自分も行ったつもりで気持ちで読みました。ちょっと前に買って積読していたつもりが、あれ、もう5年も前の発行で続編も出てる?続編にも立ち寄ってみたいです。2021/02/12
み
26
う~ん、途中から斜め読み(-_-;)付喪神が登場してるだけで好物系なお話しなのですが…。イヌの姿の彼以外好みでなく、ちと残念なり。2017/12/01