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フジテレビ凋落の全内幕―巨大メディアグループの「タブー」と「病理」

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800259660
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長らくテレビ界の「覇者」だったフジテレビの視聴率が下げ止まらない。昨年の年間視聴率争いでは、全日帯では日テレ、テレ朝に次ぐ3位に着けたが、ゴールデン帯とプライム帯ではTBSに抜かれ4位に転落。今年に入ってからも視聴率は好転していない。視聴率の下落とともに営業利益も激減している。坂道を転げ落ちるようなフジテレビ凋落の原因はいったい何なのか。日枝長期政権による組織の機能不全、カジノ誘致など放送外収入路線への転換、コネ採用と情実人事の横行などフジテレビの内情リポートとOB、関係者たちの証言によって“メディアの王様”凋落の原因に迫る。著者はフジサンケイグループの暗部を描いた『メディアの支配者』で知られる中川一徳氏ほか。

内容説明

“王者”が窮地に立たされている。指定席だった視聴率三冠王の座を2011年に明け渡して以降、視聴率は下げ止まらない。「お台場」で何が起きているのか?社員、OB、関係者への取材で、明らかになったフジテレビの「病理」。復活への道はあるのか―。

目次

鹿内家追放クーデターから24年 日枝フジ会長“長期独裁”が招いた「機能不全」と「モラル崩壊」の内情
内部告発で明らかになった「やらせ株主総会」訴訟 総務部長が法廷で語った“手口”
収益力は民放5社で最悪!「フジ・メディア・ホールディングス」決算書が示す“お粗末経営”の実態
翻弄される次世代ビジネスの“核”日枝会長が社運を賭ける「お台場カジノ構想」迷走の舞台裏
2011年「反フジテレビ“嫌韓”デモ」無視という“屈辱”が生んだ「ネット住民」の終わらない報復
外部スタッフたちが告白する「制作費削減」「人事異動1000人」番組制作現場への副作用
「高給」と「有名人二世社員」の実態 庶民感覚が理解できない!?“フジ貴族”が紡ぐ負のスパイラル
エースアナもフジを見放した!?「カトパン」がフリー移籍先に大手芸能事務所を選んだ裏事情
求められるのは独自ネタより視聴率“VTR至上主義”で始まった報道局の「諦念」と「劣化」
『ひょうきん族』放送作家が語る代理店と芸能プロに喰われたフジテレビ「バラエティ」のDNA
視聴率三冠の秘密を公開『エンタの神様』五味一男が指摘する「日テレ」にあって「フジ」にないもの

著者等紹介

中川一徳[ナカガワカズノリ]
1960年生まれ。フリーランスジャーナリスト。月刊誌『文藝春秋』記者として「事件の核心」「黒幕」「悶死―新井将敬の血と闇」などを執筆。2000年に独立。事件、経済、政治などをテーマに執筆活動を続けている。フジサンケイグループの権力闘争を描いた『メディアの支配者』(講談社文庫)で第27回講談社ノンフィクション賞、第4回新潮ドキュメント賞を受賞

伊藤博敏[イトウヒロトシ]
1955年、福岡県生まれ。ジャーナリスト。東洋大学文学部哲学科卒。編集プロダクションを経てジャーナリストに

安田浩一[ヤスダコウイチ]
1964年生まれ。ノンフィクションライター。『週刊宝石』(光文社)、『サンデー毎日』(毎日新聞出版)記者などを経て2001年よりフリーに。12年『ネットと愛国』(講談社)で第34回講談社ノンフィクション賞、15年『G2』(講談社)掲載記事の『外国人「隷属」労働者』で大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞

窪田順生[クボタマサキ]
ノンフィクションライター。テレビ番組制作、週刊誌記者、新聞記者、雑誌編集者を経て、現在は報道対策アドバイザーとしても活動。著書に『14階段―検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞

林克明[ハヤシマサアキ]
ジャーナリスト。業界誌、週刊誌記者を経てフリーに。チェチェン戦争のルポ『カフカスの小さな国』で第3回小学館ノンフィクション大賞優秀賞、『ジャーナリストの誕生』で第9回週刊金曜日ルポルタージュ大賞受賞。最近は労働問題、国賠訴訟、大学内身分差別などを中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

34
組織の硬直、小さな火をその時点で摘まなかった事での炎上。視聴率三冠のフジテレビがここまで凋落してしまった理由を各識者が述べています。 2016/12/22

hk

17
フジテレビは11年を境に日本テレビに視聴率で逆転をゆるし、そこから徐々に水をあけられている。何故そうなってしまったのかを、フジテレビについて見識のある人物数名が検証していく。「やらせだらけの株主総会」「政治家や有名人子弟のコネ採用」「反韓流のフジテレビ抗議デモ@2011」「テレビ局のディズニーランド化」「放送と都市開発の融合」「日枝(ひえだ)会長専制の長期化。人事権を独り占め@共産党方式ですな」「起死回生をとしたお台場カジノ化計画」「利益は不動産業で」など多様な角度でフジサンケイグループを俯瞰できた。2019/09/12

たかしくん。

16
冒頭は日枝元会長の専制君主ぶりが書かれ、以降も「とにかく視聴率を欲しがる」、「会社の為にとはいうものの、あまりに多い有名人二世社員」等、フジの体質に対し各方面から批判的な論調か続きます。勿論その通り、とは言うものの、このネガティブな体質は、ジャンル問わず、業界トップに君臨すると陥りがちな罠であること、故にフジテレビだけの話ではないでしょうね。2019/01/04

坊っちゃん

15
★★★★ まず著者たちをチェックしてネトウヨ本でないことを確認してから購入。まあ著者の一人に安田浩一がいるから、あのフジテレビデモの話は出てくるだろうな、と予想はついたけれど。前半は日枝会長の長期政権問題、ヤラセ株主総会、決算書の分析など割合堅い話が続く。が、後半のコネ入社の話あたりから俄然面白くなる。なかでも『ひょうきん族』の放送作家だったという高橋秀樹氏のインタビューが、フジテレビに限らず今のテレビ業界全体の現状、問題点をぶっちゃけていて読む価値あり。(コメント:2019/09/23)2019/09/23

尿酸値高杉晋作

4
思ったよりは面白くなかった。特に最後のGさんのくだりは…2016/10/02

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