出版社内容情報
サムスンの終わりは韓国経済の終わりを意味するともいわれるなか、危機感が高まるサムスンの業績。急落の一途をたどった現状を、元『週刊東洋経済』編集長にして、韓国経済に精通する著者が分析、考察します。サムスン帝国の絶望と日の丸家電の夜明け。はたして日本のユーザーの手元から、「ギャラクシー」(スマートフォン)がなくなってしまう日が来るのか、サムスンの命運と日本企業の大復活を読むビジネス書籍です。
内容説明
韓国製造業は、日本の技術と資本で成長してきた。サムスンの半導体もその一つである。その現実認識が欠如しているから、何らの反省もなく「反日」で酔いしれてきたのだ―。驕る韓国の猿マネビジネスはこうして奈落に沈んだ!
目次
第1章 日本からシェアを奪った強引商法
第2章 失敗を犯してきた人事
第3章 世界スマホ戦争の内幕
第4章 事業展開は日本の猿マネ
第5章 朴政権はサムスンを救えるのか
第6章 サムスンの自滅と日本企業の復権
著者等紹介
勝又壽良[カツマタヒサヨシ]
静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士(中央大学)。1961年、東洋経済新報社入社、編集局に配属。『週刊東洋経済』編集長、取締役編集局長、東海大学教養学部教授、学部長を歴任し、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青色夜ふかし
34
元『週刊東洋経済』編集長著作★サムスンはメモリ半導体〜汎用品で世界一。しかし上級のシステム半導体では実績ゼロ★スマホ市場は飽和。世界はビジネスモデルの変更。アップルはソフトウェア事業、サムスンは今世紀最大の商品と言われている全自動運転車へ。ただ市場参入は厳しいのではないか。その背景として★サムスンの課題★①二番手ビジネス★コピーで作って、大量の広告投入とスピード感で売る経営②技術力に乏しい★見えないものに時間をかけない主義。研究者を育てる文化がない。さあ、サムスンこれからどうする?2018/04/12
葉
4
昔サムスンではないが、すぐ壊れるLGの携帯を使っていた。日本企業から技術を窃取したのは80年代かららしく、半導体技術を違法アルバイトで10年以上タダ同然で入手していた。サムスン創業者の李氏については微塵も知らなかった。80%主義を謳うサムスンを危惧している。技術スタッフを外部スカウトするむじゅんというのは、自社技術の限界と育成方法に問題があるのではないかと思う。サムスンよりポスコの方が個人的に好きだ。2017/02/08
kenitirokikuti
3
アメリカでは65才以上のシニア層が4300万おり、その80%が郊外や非都市部に住む。北米においてスマートカーに乗ることになるのは高齢者だ。若者が先行したスマートフォンとはそこが決定的にちがう▲親トヨタ、反サムスンの傾向が露骨に強く、アンバラスさを感じはする。サムスンは現在もメモリ半導体ではグローバルなトップシェアを持つ。しかし、これからスマートカーに求められる非メモリのシステム半導体についてはサムスンは特に弱い。現代やLGとも仲が悪い。2016/12/23
しんべえ
1
まだ行けそうだと思う。2021/11/04
Akio Kudo
1
★★★ 読むには韓国事情に詳しくないと、客観的に判断できない。2019/01/12