出版社内容情報
「この事件はすべてが不自然すぎる。ぜったいにどこかおかしいんだ」東城大学病院で再び殺人事件が! 田口・白鳥コンビ、悪夢の72時間! シリーズ累計1000万部を超えるベストセラーとなった「チーム・バチスタ」シリーズの『アリアドネの弾丸』が新装版になって登場します。東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグの周りで起こる数々の事件。さらには病院内で起きた射殺事件の犯人として病院長の高階に容疑がかかる! 高階の無罪を信じる白鳥・田口は、犯人の仕掛ける完全無欠のトリックを暴くことができるのか! ?新装版になるにあたって全面改稿した田口・白鳥シリーズの第5弾です。
内容説明
東城大学医学部付属病院に導入された新型MRI、コロンブスエッグ。その中で技術者が死因不明の怪死を遂げた。さらに数日後、今度はMRIの中で射殺された元刑事局長の死体が発見される。警察は、現場で拳銃を握って倒れていた高階病院長を犯人と疑うが…。エーアイセンター長に任命されてしまった医師の田口と、厚生労働省の役人・白鳥は、高階の無実を証明すべく奔走する!
著者等紹介
海堂尊[カイドウタケル]
1961年千葉県生まれ。医師、作家。2006年、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
50
司法解剖を担当する監察医が解剖できる数などしれている、そこで死体を画像診断するエーアイ(死後画像診断)というアイデアが生まれた。そのエーアイセンターをめぐる医療ミステリ。権力への執着は凄まじいばかりで、権力のためにこんなことが起こるとは、何とも空恐ろしい話だ。だからこそ、脱力系の田口先生が必要なのだろう。2024/03/14
鈴木拓
20
桜宮シリーズは、チーム・バチスタシリーズのドラマとして名前を知っている、という程度の認識だったので、きちんと読むのは本作が初めてだった。キャラ立ちした登場人物たち、医療と司法の対決、しっかりとした医療ミステリー、それらがしっかり絡み合って、読み応えのあるエンターテインメント作品となっていた。後書きには著者の作品群が整理されていたが、ポーラースターシリーズが好きなので、続編を期待したい。2025/04/15
のなのな
20
面白かったです!前半は静かな前触れ、後半一気に。痛快であったが、やはり組織とは怖いです。2017/03/31
Yobata
20
アリアドネも完全版,再読。上下巻纏めの新装版はアリアドネで完結かな?行政との対立から警察庁等司法機関も医療との戦いが始まる今回。前半は会議,後半は事件で、今回は普通にセンター内で殺人が起き、ミステリ化。会議編では彦根に白鳥参入で凄いことになりそうに思えたけどそうでもなく、高階院長が最重要容疑者もなった事件から今作は急加速していったね。解決編は白鳥の独壇場。田口先生は、この辺からだんだんと存在感が無くなっていったねぇwでも高階院長との化かし合いだけは面白い。2016/07/10
LUNE MER
17
医療ミステリーではなく病院が舞台の(普通の)ミステリーになってしまった印象が拭えないが、面白いことは面白い。2024/09/26
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- 和書
- 雨に殺せば 創元推理文庫