出版社内容情報
妖怪とは何か。古来より人々の生活と密着して存在してきました。古代ではそれを神さまに近い畏敬の存在と捉えましたが、人間の生活が変化していくうちに妖怪たちにも変化が生まれました。現代では、人間の仲間(友だち)のような存在としてキャラクター化されるまでになっています。本誌では、妖怪はどのように変化してきたか、有名絵師の描いた絵など史料とともに日本の妖怪を究明します! 巻頭特集では水木しげる氏の追悼企画です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
6
フルカラーでたっぷり111ページ。写真が多くて贅沢。じっくり読み進めた。妖怪の名前や特徴だけではなく、伝承や時代による変遷などの解説もあってなかなか丁寧。「あー、名前は聞いたことあるけど詳しくは知らないなあ」という妖怪をうまくピックアップしていて、その辺りが絶妙だなと思った。2016/08/08
ルナティック
2
いやいや、立派な学術書と同じ位楽しめる。カラーで様々な妖怪が、ちゃんと浮世絵や絵巻、または地獄絵図などから出典されており、お見事!説明もしっかりしています。大判なので、絵図も大きく、だから細部まで見て取れる。水木しげる御大もちゃんと登場します。絵図を眺めていると、歴史の流れの中の人の意識も見えるような気がした。こういうの、大好き!購入しちゃおうかな?2017/09/13
kaz
0
絵巻物や浮世絵等に登場する妖怪の紹介。既知のものが多かったが、百鬼夜行をはじめ改めて眺めてみるのも面白い。 2016/10/10