内容説明
地形から日本や世界の歴史を読み解き、新たな歴史観を提案する竹村公太郎氏。本書では、その竹村公太郎氏の歴史観を、古代から現代まで一挙に紹介。さらに日本の文明の特質も地形と風土から明らかにする。奈良盆地に存在した奈良湖が平城京を成立させた、参勤交代が日本を一つにまとめていた、雪国が生んだ日本文明など、日本の成立から日本文明の素晴らしさまでを竹村史観で解説する。
目次
特別対談 養老孟司(解剖学者・東京大学名誉教授)×竹村公太郎(日本水フォーラム代表理事)―世界全体が煮詰まり、時代の区切りを迎えている
竹村史観1 日本の成立と理想郷だった奈良(地続きの時代には徒歩で、日本が島嶼になってのちは船で渡来 列島の地形と潮の流れが生んだ日本人;日本列島にやってきた人々は、安住の地を求め、東へと向かう 神武東征の謎その1 ほか)
竹村史観2 江戸幕府を地形から読み解く(徳川家康が天下統一の総仕上げとして行った大坂の陣に新説が! 真田丸は大坂城から独立した構造だった;江戸は徳川家康が入府したことで生まれ変わった 家康入府以前の江戸は武蔵野の寒村だった ほか)
竹村史観3 明治維新をエネルギーとインフラから見る(日本を均質化させた鉄道網 日本全国に鉄道網が張り巡らされる;明治維新が成立した必然に、資源問題があった 江戸期、森林資源は枯渇寸前だった ほか)
竹村史観4 日本文明を貫くもの(悪条件の地に生まれた日本文明 日本文明は「ひきこもり」によって生まれた?;戦中日本の、心細く頼りないエネルギー政策 石油に始まり、石油に終わった太平洋戦争 ほか)
著者等紹介
竹村公太郎[タケムラコウタロウ]
1945年生まれ。建設省入省後、主にダム・河川事業を担当。近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。国土交通省退官後、日本水フォーラム代表理事。地形・気候・インフラの視点から歴史・文明を論じ、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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miho
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Tenouji
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まつこ