出版社内容情報
「栗田長官、南へ行くんじゃないんか!」
戦艦「大和」の艦橋で宇垣司令官が何度も大声で言う。
森下艦長は憤懣やるかたない表情で前方を凝視したまま動かない。
食ってかかる私に、参謀が一通の「電文」を示した――
連合艦隊の総力を結集した運命の大作戦は
なぜ無為に中断されたのか!?
捏造された電文、謎の反転は司令部の芝居だった。戦艦「大和」で起きた、太平洋
戦争“最大の謎"が明かされる!
戦艦「大和」副砲長・深井俊之助氏(元海軍少佐)による渾身のノンフィクション。
日本海軍が、戦艦「大和」「武蔵」ほか、残存全戦艦、ほぼすべての空母を投入し
た最後の大作戦・レイテ沖海戦。
「武蔵」をはじめとする日本の最大兵力が次々と失われていくなか、深井氏の乗る
戦艦「大和」ほか、
日本海軍の主力部隊は敵輸送船団への突入を目前に、“謎の反転"を行う。
司令長官・栗田健男中将はもちろん、かつて誰も語らなかった、太平洋戦争“最大
の謎"の真相を、
まさにその場にいた深井氏が70年の沈黙を破り、ついに語る。
歴戦の死闘をくぐり抜けた海軍士官が102歳にして回想する、歴史の闇に消えた真
実とは――。
内容説明
連合艦隊の総力を結集した運命の大作戦は、なぜ無為に中断されたのか!?太平洋戦史最大の謎、レイテ沖海戦の反転の真相。決意のノンフィクション。
著者等紹介
深井俊之助[フカイトシノスケ]
大正3年生まれ、東京出身。昭和5年、海軍兵学校に61期で入校、昭和9年に62期で卒業する。砲術を専攻し、巡洋艦「八雲」、戦艦「比叡」などを乗り継ぐ。昭和14年に南支方面作戦に参加。昭和16年の開戦を駆逐艦「初雪」砲術長で迎え、マレー沖海戦、エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、ガダルカナル島の諸海戦に参加。昭和17年、戦艦「金剛」副砲長として、レーダー射撃の実用化に関わる。昭和18年、横須賀の海軍砲術学校を経て、昭和19年3月、戦艦「大和」副砲長として、レイテ沖海戦におけるシブヤン海、サマール沖での戦闘を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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