出版社内容情報
認知症には様々な種類がありますが、元通りに治る可能性がない病気と思われています。しかし今、ほぼ唯一の回復可能な認知症として、「正常圧水頭症」が世界的注目を集めています。簡単な手術により、症状を劇的に回復させることができます。東北大学の調査によると、日本で同症の疑いがある人は、少なくとも31万人。実際にはもっと多くいると考えられています。本書は、認知症及び正常圧水頭症の権威である著者が、認知症全般および、特に正常圧水頭症に関する正しい認識を広め、ひとりでも多くの患者および家族を救う目的で執筆されました。
目次
第1章 認知症基本情報Q&A
第2章 認知症の症状
第3章 認知症の疑いが濃くなったら
第4章 認知症の原因となる病気
第5章 回復可能な認知症
第6章 適切な認知症診療の受け方
第7章 日常生活での注意点、ケア方法
著者等紹介
森悦朗[モリエツロウ]
東北大学大学院医学系研究科高次機能障害分野教授、医学博士。1977年神戸大学医学部卒業、1982年同大学大学院医学研究科修了。1982年兵庫県立姫路循環器病センター神経内科、2000年Scripps Clinic and Research Foundation研究員、2003年兵庫県立高齢者脳機能研究センター診療部長・臨床研究科長、2004年より現職。神経疾患や脳損傷によって生じる認知と行動の問題を対象に診療および研究、教育活動に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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