内容説明
日本民間放送連盟賞ラジオ報道番組部門最優秀賞受賞。泣いて、笑って、今日も生きている!号泣必至のダウン症の子どもを持つ5つの家族のものがたり。
目次
第1章 ダウン症の基礎知識
第2章 ダウン症児を持つ家族、それぞれの真実(幸せは、遅れて“倍返し”でやってくる;学校に通えないのは、“当たり前におかしい”;娘が伝えたかった未来を、もう一度見たい;働くことを楽しむ天才!;ダウン症って不幸ですか?)
第3章 ダウン症児の療育
著者等紹介
姫路まさのり[ヒメジマサノリ]
放送作家・ライター。1980年、三重県尾鷲市出身。二人の娘の父。HIV・AIDS、ダウン症、発達障害などの啓発・支援事業に関わり、2014年、ABCラジオの番組『ダウン症は不幸ですか?』で、日本民間放送連盟賞、ラジオ報道番組部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
36
ダウン症の我が子に手厚く育まれ、愛情いっぱい子育てをしてきた五組の家族を取材した善書。ここに私情無用、他に何も書くまい。一読の価値あり。2019/03/17
鈴
28
「生きてもいいよって神様がおっしゃった。それなのに、なぜ(普通の)小学校に行けないのでしょう」そうだよね。この世に生まれてきた時点で、神様から生きることをみとめられた1人なのに。この本は、ダウン症の中の秀でた人たちではなく、むしろ平凡なダウン症の子供のいる5家族のお話。10歳息子がこの本のタイトル「ダウン症って不幸ですか?」を見て、「ダウン症(障害者)は不便だけど不幸じゃないよ」と言った。たまたま学校で障害者の勉強をし、その受け売りだったようだけど、その気持ちを大切にしてほしいと思う。2015/12/19
梅ちゃん
20
新聞の本のコーナーで紹介されていたのでよみました。『ダウン症』の存在は知っているけど、ダウン症の人やその家族がどういう生活をしておられるかは、全く知りませんでした。600人に 1人の出生確率と推測されるとありました。でも、私が子供の頃にダウン症の人がクラスにいた記憶がありません。中学校に勤めていた時もおられませんでした。もしかしたら、本書に登場するジェイミー君のように入学を拒否されていたのかもしれません。そうであればとても悲しいことです。ダウン症のことを知るきっかけになるいい本でした。2016/05/27
Natsuko
12
新型出生前診断の報道から数年。障害としての基礎知識と、ダウン症児をもつ家族5組の真実。想像通りではあるが、一度読むべき内容だった。 ダウン症児の先天的性質といわれる人懐こさ、裏表のない純粋さ、人の役に立ちたい気持ちの強さ。内言語が発達し、頭の中に言葉があふれていることも。深く頷きつつ、先天的な良さを環境や関わりが潰してしまってはいないかと思ったり。「障害は不幸ではない」という言葉は、そうあってほしいとかそうあるべきとは思っていたが、親御さんの言葉を読んでそうかもなーと思えた。私も彼らに教わっていこう。 2019/04/23
雪の行者山@加療リハビリ中
9
神戸新聞に著者の紹介があり、本書の紹介があったので興味を持って読んでみた。ダウン症の人というとやっぱり書家の金沢先生を思いつくけれど(風神雷神とかすごいんだ)普通の?人たちの話を読めて非常に良かったとは思います。でもね、どこでも接することがないのですよ。ひょっとしたら、電車やバスの中で見かけるあの人たちはそうなのかもしれない。でも、そういう人たちとの接点って電車やバスの中では作れないですよね?知的障害の人たちと知的障害を持ったダウン症の人たち・・・区別する必要はないのかもしれないけれどわからないなと。⇒2016/11/30
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